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湿疹・アトピーとの付き合い方 ~薬をつかわないでも治せる!?

湿疹・アトピーとの付き合い方-001

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ステロイドを処方されたらどうする!?

赤ちゃんや子どもは、急激に成長するので、肌の成長が追いつかないことがあり、湿疹などの皮膚のトラブルが起こりやすいものです。

うちの場合は、生後3ヶ月ごろ、乳児検診で自宅に来た助産師さんに、「肌が荒れているのですぐにでも小児科を受診した方がいい」と言われ、翌日小児科を受診しました。

すると…、内科に小児科を併設している一般的な町医者だったのですが、ステロイドを処方されました。どれくらいの量を付けるのがいいのかたずねると…、

「私は皮膚科の専門じゃないからよく分からないんだけど」と言いながら、チューブから1.5cm位出して、子どもの顔にたっぷりと塗られました。

ステロイド…。名前は聞いたことあるけれど、強い薬だと思うし使いたくないなあ。。

整体をしている人にたずねると、やはりステロイドはやめておいた方がいいとのこと。
私自身、10年ほど整体に通っていて、風邪などの症状は自宅で様子をみて自然治癒させるのがいつものことでした。それなのに、子どものことになると周りから医療をすすめられるばかり。大人のことは放っておいてくれるのに、子どもの体のことは、3ヶ月検診、10ヶ月検診…と、医療を受けるのが当たり前というスタンスで、非常識といわんばかりにステロイドの使用を勧められました。

現在の皮膚科での、湿疹のスタンダードな治療法はステロイドを使用することです。
ステロイドの使用は、炎症がある時に薄く塗る。短期間(1週間以内か…)の使用というのが原則です。が、アトピー・アレルギーの専門病院でさえ、皮膚のかゆみを訴える患者には、1年以上の長期にわたってステロイド外用薬を処方し続けているというのが現状です。誰が副作用を理解して、誰が患者の先々の健康や生活を担保して、治療や薬を処方しているのでしょうか。考えてみても、誰もそこまでの責任をもって治療しているわけではなさそうです(かかりつけ医がいて信頼関係の中で、薄く塗る、短期間の使用を管理の上で処方してくれている場合はこの限りではないと思います)。

…実際、子どものころからステロイドを10年20年と使い続けることになり、薬が効かなくなった成人型アトピーの患者さんは日常生活にも支障が出て、湿疹の治癒および脱ステロイドに大変な苦労されています。

一方、整体では、健康を保とうとする体の反応をこのように考えています。
弛緩→過敏→排泄
風邪をひいた時などもこの経過を経て、排泄を過ぎると体が快くなるのがわかります。

この体の自然治癒の動きに沿って、治療してくれるお医者さんを探しました。
ステロイドを使わないお医者さん…。

脱保湿・脱ステロイドの治療をされていて、必要ない薬を処方しないお医者さんが大阪にも数名いることが分かりました。予約がとりにくく、朝から行って、夕方に受診というような状況でした。

このころ、子どもは顔が赤くただれたような状況で、会う人には「か…かわいい」ではなくて、「か…かわいそう」と言われる状況。少し顔や体もむくんでいたようで、ムチムチとしていました。

ところが、脱ステロイドのお医者さんを受診すると、食事の状況などを説明し、血液検査をして、子どもの様子を見て、「これくらい全然大丈夫」と言われました。かゆみ止めの飲み薬だけを処方されました。

血液検査をして栄養が足りていない状況だと、入院治療など経過を診る必要があるけれど、栄養が足りていて、体重が減っていなければ大丈夫!なのだそうです。つまり、乳幼児期は急速に身体が発達するので、それに追いつくように栄養が補給されていれば心配はない。湿疹のない子と同じように育てるのがいい、とのことでした。

内臓の疾患などで、胃腸での栄養を吸収する力が弱ければ、慎重に栄養補給のことを考えなければいけないけれど、胃腸の働きが弱まっていなければ、順次、皮膚が作られていくので心配ないというわけです。

なんてシンプル!

このお医者さんは、丁寧に症例を集められ、子どもの湿疹は自然に治るということを科学的に証明する論文を発表されています。ステロイド外用剤を塗ったために、成人型といわれる治りにくいアトピーに苦しむ患者さんを多く診られてきたので、子どもの時にステロイドを使わずに治療をすることが非常に大切だと考えられています。

現代の医療は、症状をすぐに押さえ込むことができる治療がスタンダードだということ。一方、私が求めるのは、時間がかかっても身体本来の力を引き出し、回復のなかで育っていく生き方ということが分かりました。どちらが間違っているとかではなく、アプローチの違いということです。

ただ、待てるかどうか。

結局、なかなか卒乳できなかったり、季節による波があり、0才の冬と1才の冬が大変でしたが、肌の荒れは2歳前後にはずいぶん落ち着きました。今(小2)はひじひざ裏、耳裏、まぶたなど皮膚の柔らかい箇所をたまにかゆがる程度です。

整体は、日本に伝わる身体の使い方、生活の知恵、長年の心身の観察が詰まったものだととらえていますが、その中でも、0歳~13・14ヶ月までは腸を育てることが大切とされています。科学的に証明はされていないところも多いですが、理にかなっていることもとても多く感じています。乳児の時期は、食べ物を通して、愛情を注ぐことが、成長の中で大切ということです。

親としては、常に身体の成長が心の成長とつながっていると思って、成長の時期に合わせて、丁寧に身体を育てていきたいと思っています。

かゆみと付き合うポイント

■湿疹のない子と同じように育てる

・ 皮膚に傷があると感染症にかかりやすいというのはウソ。免疫が落ちていれば、かかるかもしれないですが、栄養状態がよければ感染症にかかることはありません
→外遊びなど自由にして大丈夫。汚れたときは水で洗い流して、タオルでおさえる。

■ 汗をかかせる 

・成長するにつれてアトピーはよくなる。
・汗がすぐ乾くように綿やシルクなどの天然素材の薄着で。
・蒸れないように(蒸れると悪化しやすい)。
・残留洗剤が肌に刺激になることもあるので、無添加洗剤などがよい。自分の肌に合わせて。

・だんだんと汗も上手にかけるようになりました。

■ 風呂の頻度を減らす

入浴で皮脂をとりさり、皮膚がふやけてかゆみが起こりやすい。
また、入浴後の皮膚を掻くと傷がつきやすい
・冬場は入らない
・夏場、シャワーやかけ湯でさっと汗を流す
・おまただけ洗う
・液体石鹸を使わない
・ナイロン系タオルは使わない
・汚れ気になる時だけ固形石鹸を使う

■ 皮膚は排泄器官

・体の中にある不要なものを毛穴から出す

■ 掻きたいだけかかせる!!!

・掻くことを怖がらない
・かいている時は気持ちいい
・子どもの皮膚は跡は残らない

■離乳食・食事は制限なし

「食べ物とアトピーは全く関係がない」
・大切なのはバランスよく栄養を摂ること。
・とくに肌を作るたんぱく質はしっかり摂る。
※除去食で栄養が極端に減らないように気をつける
・体調の変化で、一時的に悪化することがあるが気にしない。

■保湿は最低限

部分的に白色ワセリン程度(準じた天然のものなど)


■夜、かゆがる時は眠いとき

・「かゆいね」→「眠いね」
・うちわであおぐ
・保冷剤(ハンカチでくるむ)
・爪楊枝を10本束にしたものでツンツンする(うちはいやがりました)

・衣類脱がせる(裸で寝る) ← 普段から体温調節は涼しめに
・しめつけない服(ワンピース型+パンツ履かない)やスリーパーだけ
・手をつなぐ
・足やふくらはぎをマッサージする

■かきこわし対策

・子供用爪はさみ、つめやすり
・赤ちゃんの爪はジーンズ生地でやすりがけしてもいい

■「何もしなくても治る」ことを覚えておく

・石鹸、水、食事療法、除霊などのビジネスに注意
・サプリメント・漢方には頼らない
・断り方→「その商品がよいことは理解したけれど、今の私には必要ないです」

■ 参考サイト

・アトピック

http://atopic.info
治らないアトピー性皮膚炎に対する脱ステロイド・脱プロトピック・脱保湿を広げる会
現在もオンラインなどで、佐藤先生を交えた情報交換会など行われているようです。

・mixi「脱ステロイド・脱保湿療法」

現在も口コミなどの動きあるようです。
乳幼児をもつ家族向けの活動「きらきらぼし」の情報なども見られます。
子どもの症状なども写真などあげて、経過報告されている方も多く、参考になります。

・阪南脱ステ日記

https://www.hannan-chuo-hsp.or.jp/shinryoka/hifuka/

脱ステロイドされた患者さんが描かれた漫画です。ママパパ向けの物、大人向けの物、どれも治癒までのリアルな奮闘が、笑いあり涙ありで描かれています。薬を使うとどういう弊害が起こる可能性があるかが、よく分かります。

ご家族への説明用にも分かりやすいと思います。

■ 参考図書

ステロイドにNO!を 赤ちゃん・子どものアトピー治療 

佐藤健二 佐藤美津子 子どもの未来社 2010年 
全国から患者が訪れる佐藤健二先生、佐藤美津子先生の著書。受診した時におっしゃることと同じ事が書かれているので、この本に沿っていけば、ステロイドを使わない湿疹の治療ができます。

▼購入はこちらから

https://room.rakuten.co.jp/room_bdf75d1f8c/1700074490724413

和食で体質改善 アトピーっ子も安心の毎日ごはん 

渡辺雅美 佐藤美津子 家の光協会 2011年
和食を中心にたんぱく質がしっかり摂れるレシピが紹介されています。制限なく、まんべんなくおいしく食べるのが大切ということがよく分かる本です。

▼購入はこちらから

https://room.rakuten.co.jp/room_bdf75d1f8c/1700074491094230


湿疹・アトピーとの付き合い方 ~薬をつかわないでも治せる!?|Yasumi ICHIDA|note
https://note.com/swimmy_y/n/n5de927d23928

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