漢字の勉強の仕方 「となえておぼえる」, 「となえて かく」
こんにちは。漢字の勉強の仕方について、「となえて おぼえる」, 「となえて かく」学習法を紹介します。
まずは、下村式の口唱法(下村, 2019)や、パーツに分けて「唱えて」覚える「となえておぼえる」「ミチムラ式漢字学習法」について。
これは、元盲学校教員の道村静江氏が開発したもの。視覚障害のある子どもだけでなく、読み書き障害のある子どもにも活用されています。
ミチムラ式漢字eブックというもの市販されており、漢字の例文をイメージさせる写真も合わせて掲載されていて、文字の意味をイメージ化しやすく、ふりながをつけるかつけないか選択できたり、読み方(音読み、訓読み)が音声で再生できたり、どのようなパーツに分けておぼえるのか動画で見ることができます。また、唱え方も音声で再生することができるます。熟語の例も豊富に例示されています。
この他、(イ)「まんがとゴロでおぼえる」(卯月, 2022)、(ロ)「となえておぼえる」(学研プラス, 2017)、(ハ)「となえて かく」(下村, 2019)、という方法もあります。
どれも各漢字に挿し絵が添えてありますが、「まんがとゴロでおぼえる」(卯月, 2022)がタイトルに「まんが」とあるだけあって、ギャグ要素があり、遊び感覚で読めるかもしれません。(ハ)の下村式は、漢字のなりたちに関する記述もあり、漢字が面白い、文字が楽しいと感じに対する探究心が育っているお子さんには知的好奇心をくすぐるものとなるでしょう。(ロ)の学研プラスは(イ)と(ハ)の中間でしょうか。
いずれも、手に取ってみて、お子さんに心に響いたものを選ばれるとよいと思います。
なお、今日紹介した方法は、パーツ(部品)に分けておぼえるということで、部品に対する命名をある程度、おぼえているということがスラスラ取り組むには必要になります。もちろん、やりながら覚えていく、という方法もありますが、高学年の字画の多い字では、特に、読み書きが苦手なお子さんでは、「めんどくさい」と一刀両断することも少なくないでしょう。
低学年向けではありますが、下記の書籍にある付属CD-ROMにある「漢字のにんにん体操」や「漢字のみなおし歌」で、「はらい」「たてはね」などのパーツの名前に親しむことができます。
読み書きが苦手、勉強が嫌いなお子さんには、多感覚やマルチ知能を複数を使い、歌や体操など、いろいろ工夫してアレンジしたり、自作したりして、楽しくできる方法が効果的です。
もちろん、勉強が好きな子だって、大いに楽しんでできる勉強法をいろいろ見つけていってほしいと思います。
2学期からの漢字学習にも参考になれば幸いです。
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