モチベーション

モチベーションについて考える。
きっかけをくれたのは3人いる兄のウチの1人だ。
私には13歳歳の離れた兄がいる。
彼は今年まで母の介護という名目で母の年金で暮らしていた。55歳で同期の社長が亡くなったり、さまざまな事があり、出勤できなくなったり、当時の付き合っていた彼女のススメもあり。早期退職を選んだ。
彼は嫁と子供がいるのだが、一緒に暮らせなくなり実家に母の介護をすると言う程で住むことなったのだった。自分のもう一人の兄と俺にそうさせてくれと言って。
兄と俺の意見は自分の建てた家のローンも終わっていない。しかし働かない選択をする兄。
がゆう事は聴かないため仕方なく容認した。

介護のあいだ彼の建てた家のローンを埋めたのは、嫁と彼の息子と娘だった。
介護をし出した兄、何かにつけて俺に介護等を手伝わせようとするのだった。
彼の申し出は大体調子が悪い。タイミングだったり内容だったり、しかも行動のペース、物の見方まるで合わない。
故に基本ぶつかるのだ。予定調和にならないオファーなんて受けるものではない。
ある日、彼は庭の木を切りたいと言う。
仕方ないので夜勤明けで早起きして手伝いに出かける。
洗濯物を干していたので手伝いだした。
が干し方が問題だと言う。「それを解説したのにお前はいつも俺の話をキチンと聞かない。やる気がないなら帰れ」
この手のパターンはもう3度目だ。そして俺は彼にシャッターを下ろした。
これほど手伝う価値のない人はいないと心底思った。
そして月日は流れたのだった。コロナ禍になる前だった。コロナ禍の中もいろんなエピソードがあるが、ここでは割愛させてもらう。
そして今年母が他界した。それは俺にとって予定より早く、彼と向き合う日がやって来た事を告げるイベントだった。〈続く〉






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