モチベーション2

母が他界した。それは自分の想像より早かった。
それが今年の幕開けだった。
経緯を書く。
コロナ禍の少し前。
母の介護。申し出たのは彼だった。
それは働かない、自分の家を出て暮らす。様々な彼の都合による宣言のような物だった。
兄は腰を悪くしていたため、何が出来るのだ?と思った自分がそこにいた。
当時付き合っていた彼女のバックアップもありやると。

母の年金頼みでもあり、自分都合を母の介護にかずけた様に写っていたのも事実。
やるのが当たり前。これまた正論。
しかしながら住宅ローンも残ってる彼が選択すべき事ではない。しかしこれを認めた我が次男と俺。
認めざるしかなかった。
彼が働かない、金を稼がない。なんともね。
説得を延々としたが、まるでダメ。いつしか匙を投げていた。
仕事へのモチベーションナシ、、、。
彼流の介護が始まった。ある日一度手伝ってみた。
老人ホームのそれとは労力が倍はかかるやり方を彼は考案。俺は即座に無理と感じた。
仕事柄 特別養護老人ホームはよく尋ねる機会がある。
そこで目にする景色に対し、彼のやり方は労力がかかる代物だった。やりすぎだ。
俺は言った。俺には出来ない。
彼はやり方にこだわる。昔から指針はいつも合わない。
見ているところが違い過ぎるのだ。
介護しかり。

続く











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