渡邉美穂の卒業がショックだった理由

渡邉美穂さんが7thシングルをもって
日向坂46を卒業することを発表しました。


東京ドームをひとつの区切りとするなら、誰か卒業してもおかしくないと思っていた。でも誰が卒業しても、きっと受け入れるんだろうなとも思っていた。

そのタイミングでの渡邉美穂卒業の発表。

まさか卒業するのが渡邉美穂だとは思っていなかった。
正直、ショックだった。しかし卒業するなら確かに今がベストだ。
渡邉美穂が今後進みたいと思う道を進むには。

誰が卒業してもショックを受けるとは思っていなかったのに…。
でも誰が卒業したら一番ショックを受けるか考え直してみたら、渡邉美穂だった。

なんで僕はショックだったのだろう?
気になって自分に理由を問いかけてみた結果、ある程度の結論が出たので、よければどうぞお付き合いください。

なお、あくまでも僕個人の見解です。
不快になられる方がいたらすみません。事前に謝っておきます。


表題曲でセンター or フロントを見たかった

正直これに尽きる。けやき坂でフロントに立った経験があるから余計にそう感じる。渡邉美穂は、日向坂に改名してからの表題曲でセンター及びフロントに立ったことはない。

センターを務められるポテンシャルは十分あるのに。今回のひな誕祭でも、代理センターを務めた「抱きしめてやる」で圧倒的な表現力を見せつけた。

力強いダンス。切なさを感じさせながらも強い決意に満ちた表情。
センターに相応しい圧巻のパフォーマンスだった。

そう考えると、渡邉美穂のパフォーマンスはけやき坂の曲とマッチしていたのかもしれない。


彼女の雰囲気から、前方のポジションを務めたいという思いが人一倍強いと感じていた。

そしてそのポテンシャルがあるにもかかわらず、センター及びフロントが叶わない現実。そのもどかしさを僕が勝手に感じていた。

だからこそ、「次こそは!」という願望も強かった。
しかし日向坂を卒業することで、もう叶わない夢となってしまった。その喪失感に、僕はショックを受けているんだろうなあと思った。


ソンナコトナイヨ以降の変化

ソンナコトナイヨ以降、渡邉美穂はそれまで貫き通したショートカットから髪を伸ばし始めた。

そして、勝ち気で強いイメージだった渡邉美穂は、「天然 or やってる」ぶりっ子の概念を生み出した。

それは、表題曲のフォーメーションが2列目でステイしていた渡邉美穂が意図的か否か、そこから抜け出すための試行錯誤だったのではないか。

しかし、その後も現状は変わらなかった。

すなわち、彼女の試行錯誤がフォーメーションの位置としては還元されなかった。

アイドル活動において、フォーメーションが全てではない。ましてや、価値がない位置なんてないし、フォーメーションのどの位置にも意味がある。

でも、センターやフロントを目指したくなるのは人間の性(さが)だし、そこを追うのは当然だと感じる。

その追いかける中で、たぶん渡邉美穂は日向坂でやれる全ての手をやりきったのだ。
だから、次なる夢のための一歩を自ら踏み出す決心をしたのだろう。

ただわがままを言ってしまえば、試行錯誤がフォーメーションで報われる姿を見たかったというのが本音なのよ。
それが僕のショックにつながっているのだと思う。


最後に

渡邉美穂は気遣いが自然にできる優しい人。
仲間が傷ついているときに、真っ先に駆け寄って支えることができる。
日向坂のメンバーにとって、本当に大きな存在であるはず。

そして、渡邉美穂は本当に強い人でもある。
日向坂というグループはきっと居心地が良いんだと思う。日々の発信からそれが伝わってくる。
それでも、自分の夢のために飛び立つ勇気を持っている。

今、卒業という決断をできる渡邉美穂は、これからも困難な道であれども力強く切り拓いていくんだろう。

寂しいけど、応援するしかないなあ。


卒業を発表した渡邉美穂のブログには、「20代になった辺りから今後の人生について考えるようになった」という趣旨のことが書いてあった。

もし仮に、有観客での「ひなくり2020」が東京ドームで開催されていたら、もうすでに卒業していた世界線もあったのかな。

東京ドームでの公演が2年延期しても、”約束の彼の地”に立ってパフォーマンスをしてくれたことには感謝しかない。

卒業してからも、ますますのご活躍を願っています。
本当にありがとうございました。


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