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紅梅_1
春の彼岸の墓参り。
大きな桜やイチョウ、ツツジなど色々植っている墓の敷地?に、
紅梅が満開に咲いていた。
遠くから見てもみごとなその色合い。
小さなお椀のような花びらが伸びやかに五枚、
それぞれの向きに向かって手を広げるように瑞々しくひろがって、
そんなひと花ずつが、大きな扇のような大木に、
満面余すことなく開いている。
花の勢いは、前日までの急な気温の上昇も影響しているのかもしれない。
そんなわけで、いつもより大きなキャンバスで紅梅制作。
まずは幹、枝と背景の全体をなんとなく。
写生絵日記では速描きもテーマの一つなので、ちょっと制作工程を頭の中でイメージング。
その結果、ここから花を一つずつ仕上げていくスタイルに。
自分の油彩では全体を均等に仕上げていく(=視界が少しずつクリアになっていく感じ)のが自然で、部分から仕上げていくスタイルは鉛筆画でやるスタイル。
部分から仕上げるのは実は「部分」同士のつながり(例えば枝と花のつながりとか)を明確にしながら描かないと訳がわからなくなるので、「つながり」を意識して描ける描き方。
今回はそれを取り入れてみる。でないとすごく時間かかるし。
独学なので、理想的な手順ではないかもだが、手順の試行錯誤もアイデアに大事だったりもすると思う。
今回もさっそく試行錯誤。
始めに描いた色が、花の描写に少し邪魔になってきたので、
背景の色をブラシクリーナーを使って軽く拭き取る。
しかしこれが無駄な回り道にも思えるが、この拭き取りが案外いい感じ。
ケガの巧妙。
拭き取りを気持ちダイナミックにやってみると、満開の花の勢いに気分が繋がってくる。
ただの気分ではあるが、その気分が大事。
今回の写生絵日記では、「気分」を絵にするというテーマもあるので。
うまく気分にのって描いていけるといいな。
次回につづく。
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