[Minimalizing Amulet]

こちらは近年葺き替えたらしい母屋の鬼瓦。

シャチホコ部分のないシンプルデザイン。

ちょうどセキレイがシャチホコ部分で鳴いていたので一枚。

基本はやっぱり「雲」モチーフ。

昭和なデザインでは福々しい巾着が彫られていた中央部分は、抽象化が進んで意味は削ぎ落とされているようす。

形骸化してしまったというよりは「洗練」と受け止めたい。

ちゃんとした意味のあるところから、どんどん意味を削ぎ落として何物でもなくなるのって色即是空。

引き寄せて　結べば柴の　庵にて
　解くれば元の　野原なりけり（慈円）

意味からの解放。

[Minimalizing Amulet_鬼瓦とセキレイ]
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