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逆張りコーラ

ものの見方って、角度によって万別あるが、もうちょい単純化して眺めると、

「表」「裏」という別け方ができる。


株式用語で、「逆張り」とかいうらしいが、

子供の頃とかこの逆張りを真剣に考え実行する時期があった気がする。


はじめて飲んだコーラとか、しゅわしゅわで喉が痛いが、

ちょっと(精一杯)大人ぶって、「うまい!」というのも

逆張り的な。


たしかに瞬間、大人ぶったかもしれないが、しかし、うまい、言ってるうち、

炭酸の厳しい痺れの裏側に、確かに甘々の味がしっかりあって。


それが子供心に確認されしだい、

脳のニューロンは新しく結びつき、

彼は大人の階段を登るのだ。


しかしもちろんコーラなど所詮甘々の子供のジュースなのだから、

やがてすぐにそれはビールに変わり、

焼酎に変わり、

〇〇〇〇に変わり、

していくのだ。



万事が逆張り、カウンターのオンパレードであって、

果てがない。

上には上がある。


果てがないと気がついて、

逆張りなど子供のすることだと気がついて、

やがて、そんなちょっぴり背伸びな逆張りのことなんか忘れ、

すっかり忘れて半世紀たっても、


しかしよく考えてみると、相変わらず、

思想に至る万事まで、裏、うら、裏の、逆張りは続いていたりする。


これは弛緩と緊張の交流電流だ。

オルタナティブに正負の極を振り返す、AC交流電流のオルタナティブみたいに

神速の積み重ねで逆転し続ける、

逆張りのくり返し。


子供じみてると、今は言うなかれ。

オルタナティブあればこそ、

刺激が脳を巡るのだ。






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