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【読書記録】凍りのくじら(辻村深月)

こんばんは🎄

今日の一冊は、

📚凍りのくじら
✏️辻村深月

藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。高校生の理帆子は、夏の図書館で「写真を撮らせてほしい」と言う1人の青年に出会う。戸惑いつつも、他とは違う内面を見せていく理帆子。そして同じ頃に始まった不思議な警告。皆が愛する素敵な"道具"が私たちを照らすときー。
凍りのくじら 辻村深月 裏表紙あらすじより

公式でおすすめされている読む順番の1冊目。
辻村深月ワールドの入口🚪

ここが良かった!とかピンポイントでの説明が難しいけれど、後半にかけてページをめくる手が止まらなくなるくらい夢中になって読みました。
読了後もなかなか世界観から離れられない💭

・「少し・不在」な少女
・ドラえもん
・SF
・病気の母
・話せないピアノ少年
・謎の先輩
・元彼ストーカー

書き出してみると沢山の要素があるけれど、
とても結びつきそうのないもの。
これを1つの物語にまとめられる
辻村深月さんってやっぱりすごい。

主人公の理帆子は、
高校生とは思えない少し冷めている感じの女の子。
友達はいるけれど、上辺だけ。
本当に心を許している訳ではなく、
常に一線を引いている。

高校生ってすごく微妙な時期。
大人になりたいけど、まだ子供で。
反対に、大人になりたくない気持ちもあって。
そんな感情にもがいて苦しんで…

そんな難しい感情の機微を
細やかに丁寧に言葉で表現されていて、
だんだんと変わっていく理帆子の物語に
引き込まれていきました。
いろんな感情を楽しめる作品です。

ドラえもんの秘密道具もたくさん出てきて、
すごく懐かしい…
まだまだ私が知らない奥深い話が多そうで、
またドラえもんも観たくなりました。

少し・不思議な世界へ行ってみませんか?

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