娘、一人で寝る!
一週間ほど前から、娘は私に「ベッドじゃなくてお布団敷いて寝たい」と訴えていた。
テレビか何かを見ていて、そういう思いに達したみたい。
私は「今度ね」と誤魔化していた。
だってベッドがあるのに布団を敷くのは面倒だし、その時は「ママと一緒にお布団で寝てみたい」と言ったものだから。
娘は物凄い甘えん坊だ。
(娘が小っちゃいから私も若い💧)
一緒に暮らしている母がその甘えようを見て何とも言えない表情をする。感心と呆れとを足して2で割ったような表情だ。
だから娘とはきっと小学生の間はずっと一緒に寝るのだろうと思っていた。
しかしその娘が、ついに一人で寝るようになった。今日で3日目。
3日前までは、夜中私は、まぁ苦しかった。娘は寝ている間に90度回転するので私の胸やら背中やらを眠りながら足でギューっと押してくる。時には頭部をキックされそうになる。そんな日が一週間に一回は必ずあった。
「いやぁ~、今日も一晩中、淳(娘の名)に蹴られまくって全然眠れなかったわ~」と3日前の朝、私が言うと母が「ママが寝不足で倒れちゃうと困るから、そろそろ一人で寝たら?」と言った。
そしたらあっさり「じゅん、今日から一人で寝る!」と嬉しそうに言った。
我が家は狭いながらも娘の部屋は確保できていて、玩具やら学校の道具(絵具、鍵盤ハーモニカなど)やらの物置状態になっているが一人分の布団を敷くスペースはある。
だから彼女は念願の「お布団で寝る」チャンスと思ったわけだ。
あわせて一人で寝る、というところまで成長してきていてタイミングが合ったわけだ。
やっぱりママと寝る、とか言うかな~と私は信用していなかったが彼女は夜になると嬉しそうにお部屋に布団を敷いた。
眠るまで添い寝をして、部屋のドアも開けて、とは言え彼女はちゃんと朝まで一人で寝た。
成長するよな、そりゃ。頼もしいな。向上心があるってことだな。
とか
いやー、夜ぐっすり眠れるようになって、わたしゃ楽だな。娘が眠ってから一仕事したり気兼ねなく本を読んだりする時間を私はやっと持てるようになったんだな。
とか喜ばしいが、自分の寂しいような気持ちを目の当たりにして、やっぱりそうなのか、と思った。
あっと言う間に親離れするとはよく聞く話だが、こんなに急に別々に寝ることになるなんて…。
あんなに「いつになったら楽になるんだろ」と思っていたのに、こんなにポカンと穴が空いたような気持ちになって、なんて私はありきたりな人なんだろ、というガッカリした気持ちもあって(笑)、必要無いのに不安や焦りまで感じて、大丈夫か?自分!と心の中で叫んでる。
やっぱりそうなのか。私はありきたりな人なのか…(笑)
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