かぼちゃチーズコロッケ

最近また眠れない。
そんな日が続いてる。

夜になってくると、寝不足の具合の悪さと、また今夜も眠れないのではないかという不安で、グッタリしてしまう。

眠れなかったらお茶でも飲みながら本をゆっくり読むとしよう。
読みたくてもなかなか読めないのだからちょうどいい。



気楽にいこう、気楽に。

そんなことを思っていたら居間から娘の「おばあちゃーん、今日の晩御飯は、かぼちゃチーズコロッケー!」という声が聞こえてくる。

暖かい家で、ふわふわの寝具を整えながら、一緒に暮らしている娘と母の声を聞いている。
特に何か不足しているわけでもなく命に関わるような問題があるわけでもない。

これ以上の幸せなどあるのか?と思えてくる。

時々眠れないくらいで大騒ぎすることはない。

だけど私は何故だかいつも不安でどこか不幸せだ。
幸せを感じにくい性質なのだろう。
物心ついた時から、心の底から幸せを感じたことなんて一度もないと思う。
こんなに可愛い娘が、今は側にいるというのに。

どうしてなのか。
いくつかの思い当たるはっきりした理由はある。分かっている、自分には。

だけどそれ言っちゃうと「あなたは贅沢だ」「あなたは甘い」「あなたは責任転嫁している」と言われそうで怖い。
言われてもいいのだけど、だれにも個人の苦しさなんて判らないのだけど、私はやはり人目を気にする。
あなたはあなたでいい、という声がまた私を責める。
ってか誰かに責められてもいないのに私は、既に言われたかのように落ち込む。

ここから出たい。
自分で作ったバリケードから出たい。
だけど出られない。

いつまで続くんだろ。
終わりは死ぬときなのかな。

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