「経済は、人類を幸せにできるのか?」

ダニエル.コーエン著。作品社。243ページ。
彼のことを、NHK「欲望の資本主義」で知った。
コメントが抜群で、記憶に残った。いわく、
「ネットがやっていることは結局、売買のマッチング。
創造的とは言えない」
フランス人らしい、斜めからの物言いで、突き刺さる。

本は図書で借り、以下は自分のメモから抜粋して作成。

●人間の問題は、幸せに慣れてしまうということ。
すぐに常態と化し、次の不満が発生する。
●幸せの国だったはずのブータン、TVの普及で不幸になった。
(比較が生じるから?毒気のある情報に疲れるから?)
●幸福感は、自分の身の回りとの比較で測られる。
よって中国都市生活者より、地方者の方が幸福度は高い。
銀メダリストより、銅の方が幸福度は高い。
●富とは、働かなければいけない時間を減らすためにある。
リッチなのに働くなど、ナンセンス。

※カッコ内は自分の疑問。
全体的に、ウィットに富んでて面白い。少しシニカル。
以下、次回につづく。