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縁もゆかりもない地方局へどんなESを書いたらいい?

こんにちは!アナウンサー受験のプラットホーム・井上智惠です。
大学4年生は、いよいよ最終学年。
とくに採用枠が極めて少ないアナウンサー職に就きたい人は
今とても焦っています。
私が教えている生徒さんの中には、
焦りすぎて、地に足がついていないというか…
オンラインで話していても心ここにあらず…といった状態の人もいます。

今4年生でアナウンサー職を目指している皆さんのエントリー先は、
地方局です。
地方局は特に、地に足付けた取材力が必要です。
そのことを忘れずに。
焦っていても、焦って見せないこともアナウンサーとして必要なスキルです。
とにかく落ち着いて、落ち着いて、丁寧に確実に進めていきましょう。

さて、表題に書きましたが、
今回は地方局で働くことについて語ってみます。

これは、アナウンサーはもちろんのこと、他の職種にも共通することですが、テレビ局で働きたい皆さんは、
【テレビ局で希望の仕事にまずは就く】という希望(夢)を叶えるために、

縁もゆかりもないような、
一度も訪れたことのない県のテレビ局を受けることも多いと思います。

それってマイナスに働くと思いますか?
プラスに働くと思いますか?

私の各局ホームページのアナウンサー紹介ページを見た分析では、
就職先と同県出身者は人は1/3以下です。

例えば福島のある局では10人アナウンサーがいるのに、
福島県出身者はたったの1人でした。

私は自分の就活時から15年以上各局のホームページのアナウンサー紹介をチェックしていますが、ずっと変わらないと感じています。

ということは、
縁もゆかりもない…
もしくは、縁やゆかりを作って就活に臨み、内定を勝ち取った人ばかりだということです。

だから、【ご縁がない…】のではなく、
【ご縁を作る!】という発想に切り替えることが大切です。


では、実際にご縁を作るのには、どうしたらよいのでしょうか?

まずは基本的なこととして、
自分との共通点を見つけることです。

例えば、農業分野に興味のある人なら、志望局のある県の同産物の豊富さを語って、共通点にしてもいいと思いますし、

スポーツ分野が得意な人なら、志望局のある県でさかんなスポーツを調べたりするなど、
とにかく、ご縁を作ることが大切だと思います。

ここまでは、皆さんたいだい出来ています。

私がもう1つプラスでお伝えしたいのが、

【どんな番組を作りたいか】全体を考えてみるということです。

地方局で働くということは、アナウンス業務だけではなく、
制作、時には撮影や編集などもすることがあります。

正直、今の時代、テレビ離れも進んでいるため、
【喋れるだけ】のアナウンサーは地方局ではもはや必要とされないのではないでしょうか。

制作をするということは、
番組全体が見渡せる…ということ。

制作は、番組進行をするアナウンサーとして当然必要なスキルなのです。

ですから、志望動機の欄に、
【私ならでは伝え方で視聴者に訴えかけたい!】
【私が伝えることで、視聴者を元気にしたい】などのワードはもうやめて、

テレビマン(?)として

●こんな番組を作りたい
●それには私のこんな経験が役立ちそう
●さらに、アナウンサーとしては、こう立ち回りたい
●それによって番組全体に付加価値を付けたい


といった、制作兼アナウンサーとしての志望動機にすると、
【この子、うちの局の為に一生懸命動いてくれそうだな…】と思ってもらえるのではないでしょうか?


普段から学生の皆さんのESを拝見していますが、

制作の部分を入れてみると説得力が10倍増します。

ただ、制作の部分を熱心に書きすぎると、

【記者やディレクターのの方が向いているのでは?】

と思われてしまうので、その塩梅が大切なのです。


きょうは、地方局向けのESのコツを中心にお伝えしました。




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