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【旅行#12】フィンランド&バルト三国旅行⑤・シャウレイ&カウナス&ビリニュス編

今回は2024年1月7日から14日までヘルシンキとバルト三国を周遊していたので、そのなかからリトアニアのシャウレイ&カウナス&ビリニュス編をお届けします!

前回のラトビア・リガ編はこちらから!


1月13日

十字架の丘

シャウレイに着いた後、十字架の丘までの移動にはタクシーの配車アプリを使いました。バスもあるようですが、バス停からかなり歩かなければならないらしく、タクシーを選びました。少し値は弾みますがとっても便利でした。スーツケースを持っていきたくなかったので、シャウレイのバスターミナルにある荷物預かり所に預けていきました。

ちょっと見つけづらい

大きな道路を一本曲がると辺りには何もなく、だたっ広い景色が続きます。しばらくすると、十字架の丘が見えてきました。そこには十字架が数え切れないほど積み上げられていました。デザインもサイズも異なる数多の十字架がありました。

小さな教会のような模型と十字架
どこまでも続く十字架

ここはリトアニア人が独立への祈りや戦争の犠牲者を悼むために、多くの人々が十字架を持ち込んだと言われています。その十字架の数は今も増え続けているそうです。おびただしい数の十字架と雪が相まって、とても神聖な場所のように思えました。かなりの労力は要しましたが、訪問することができてよかったです。

Šiauliai to Vilnius

さて、シャウレイから首都ヴィリニュスまでは鉄道を使いました。チケットはシャウレイのカウンターで買えます。ネットでもチケットは買えますが、学生料金が設定されていて、なんと通常料金の半額になるらしいのです。ウェブサイトにはリトアニアの学生、あるいはISICの学生証でないとダメと書かれていたのですが、窓口でスウェーデンの学生証を見せたら半額にしてもらえました。とはいえ、電車に乗った後、チケットを確認しに来た車掌さんには何故これを持っているのかと問い詰められたのでちょっと謎でした。うーん、よく分からん。

1月14日

ハレ市場

外観

マーケットは各国の特徴が現れるので楽しみにしていたのですが、朝8時頃に行ったので開いているお店は少なく、あまり面白いものではなかったです。もし行くならもう少し遅い時間に行くのがいいと思います。

夜明けの門

外側から見たときは特段すごい門とは思わなかったんですが、門をくぐった後、振り返ってみると綺麗な水色の壁が見えました。個人的にはこちらの方が好きです。ヴィリニュスの旧市街に現存する唯一の門だそうです。

後ろを振り返ってビックリ

ウジュピス共和国

旧市街をふらふらと歩きながら、最初にやってきたのはウジュピス共和国です。元々はユダヤ人や職人が住んでいたエリアでしたが、ホロコースト時代に住民の多くが亡くなり、空き家が多くなっていたエリアを新たな住民であるアーティスト達が独立を宣言。その後、観光地化されました。アーティスト達が勝手に独立を宣言しただけで、国連やリトアニアに承認されてはいないので、厳密には“国家”ではないのですが、独自の国家や憲法を持つユニークなエリアです。

入口の看板
ウジュピスの天使
日本語版ウジュピス憲法

憲法は様々な言語に翻訳されており、その中には日本語もあります。英語版と見比べてみると少々訳に疑問がありますが、それでも異国の地で日本語を見ると嬉しいものです。

ウジュピス共和国内には、アーティスト達のアトリエが多くあり、お土産屋さんも兼ねているものもあります。私も記念に開いていたアトリエの一つで、ウジュピス共和国のシンボルであるウジュピスの天使が描かれたマグネットを買いました。

ヴィリニュス大聖堂

しばらく歩いていくと、綺麗に整備された広場が出てきました。そこには大きな大聖堂がありました。時間がなかったので、外観だけサクッと見ることに。神殿のような柱や大きな彫刻が特徴的でした。

正面

Vilnius to Kaunas

旧市街探索を早々に切り上げて、リトアニア第二の都市カウナスへ。ヴィリニュス中央駅からカウナス駅に向かいます。こちらのチケットも窓口で購入しました。またまた学生料金が適用されたので、その値段なんと4€!安い!電車にはWi-Fiもあって、かなり快適でした。1時間20分程度電車に揺られた後、カウナスへ到着しました。

杉原千畝記念館

今回のリトアニア旅の本命でした。「命のビザ」と呼ばれるユダヤ人が日本を経由して国外へ避難するためのビザを発給した杉原千畝さんの功績を称えるための記念館です。杉原千畝さんがリトアニア領事館の領事として働いていた当時の建物がそのまま保存されています。中のスタッフさんは少し日本語も分かるようで、日本語で作られた映像があるけど見ますか?と声を掛けていただきました。その映像は杉原千畝さんの功績についてまとめられたものでした。事前知識はありましたが、改めて偉大な人であることを痛感しました。

建物も素敵

余談ですが、旧首都であるカウナスの楽天主義建築群が2023年に世界遺産に登録されており、その中にどうやらこの杉原千畝記念館も含まれているようなのです。2023年9月の登録なので日本語は勿論英語でもまだまだ情報も少ないので、間違っていたらすみません。

執務室

展示の多くには日本語訳がありましたが、企画展だけは英語とリトアニア語だけでした。人生で一度は来たいと思っていたので、じっくりと見て回ることが出来てとてもよかったです。

Kaunas to Vilnius

ヴィリニュスへと戻る電車も学生料金が適用されて、4€で帰ることが出来ました。カウナス駅には杉原千畝さんのプレートもあり、偉大な日本人の存在に励まされるような気持ちで、カウナスを後にしました。

三か国語で記されたプレート

1月15日

Vilnius to Lund

ヴィリニュスからコペンハーゲンへの直行便はちょっとお高かったので、airBalticをリガで乗り継いで帰ることにしました。飛行機を乗り継いでいるのにお値段なんと約4500円!節約したい学生には有難い限りでした。ヴィリニュスの空港まではバスを使いました。ヴィリニュス7:55発、リガ8:45着という短いフライトの後、2時間程度のトランジットを挟んで、リガ11:10発、コペンハーゲン12:40着という行程を辿りました。バルト三国とコペンハーゲンは1時間の時差があるので少し不思議な感じでした。特段遅延もなく、無事にスウェーデンに帰ってくることが出来ました。

まとめ

以上リトアニア編になりました!リトアニアは見たいものが複数の都市にまたがっていたので、移動も多く大変でした。バスや電車などの公共交通機関を駆使しながら見たいものを見て回ることが出来て良かったです。いろんな記事でも言われていましたが、やはりバルト三国の中でリトアニアが1番物価が安いように感じました。また、ベラルーシとの国境までかなり近いことや現在のご時勢もあり、緊張感のある旅行にはなりました。バルト三国全ての国で、自国の国旗とウクライナの国旗が併せて掲げられている様子をとても頻繁に見かけました。それだけ関心が高いということなのでしょう。街の雰囲気やちょっとした様子からも世界の一端を窺い知ることが出来て、旅行の醍醐味を改めて感じることが出来ました。

これにて、フィンランド&バルト三国旅行は以上になります!それでは!


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