たまには丸齧り

冬はリンゴの時期である。
と、言ってもシャキシャキの食感が苦手であまり自分では買わない。

「時期のものだから」と
先日頂いた林檎。
食べてもいいかと気が向いたのでブランチ代わり食べてみる。

うちのリンゴの剥き方は青森流。
まずクルクルと外の皮を剥いてから、そのまま縦に包丁を入れて芯だけを残していく。
まな板を使わず洗い物が少なくなるので便利だ。

さて、クルクル、グルリと林檎の皮を剥いた頃…


"このまま丸齧りすれば皿もフォークも使わず洗い物がもっと少なくなるぞ?!"
と思い付いてしまった。

幸い夫も出掛けている、家には私一人。
大口を開けて食べようが何も恥ずかしいことはない。

今日は丸かじろう!
包丁を置き、椅子に座り林檎を齧る。

酸味が美味しい。
シャリっとしている。

ああ、冷蔵庫で冷やしておくんじゃなかった…
せめて常温に戻せば…
冷たすぎて知覚過敏が辛い。

後悔と共に美味しさが来る。

林檎は一つ食べただけなのにお腹いっぱいになる。
整腸作用も高くお腹にも優しい。
シャリっと感は苦手だが、美味しく優しい良い奴だ。

久しぶりに丸齧りしたけれど、何年振りだろう?
単に手抜きなだけだったけれど、
自分のワイルドさにも知覚過敏にも林檎そのままの美味しさにも会える
たまには丸齧りもいいかも知れない。
次は林檎の木から皮付きで。自然の中で周りも一緒に丸齧りしていれば、恥ずかしくなく林檎を味わえるかも知れない。

#コラム #日記 #日々のこと

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?