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令和6年4月開園 「キヅキ」への想い


『キヅキ』のコンセプト


令和6年4月より、山梨県韮崎市に開園する「キヅキ」。

“感じることは知ることの何倍も豊かさを与えてくれる”(The sense of wonder)

園庭の木々が作り出す木漏れ日の動きに目を奪われ、姿は捉えられなくとも聴こえる虫の声に耳を澄ませ、漂うご飯の匂いにお腹をすかせる。

「思わず~したくなる」をコンセプトに、子どもたちの生まれ持った五感を刺激し、豊かな五感を使って様々なものや人と繋がることの面白さを存分に楽しみながら、共にそだち合う環境を大切にしていきます。

そして、ゆるやかに流れる時間の中で、様々なことに心を揺らし、感動や学びに出会う子どもたちの世界を共に生きながら、丁寧な暮らしを創り出します。



『キヅキ』という語

「キヅキ」という語には様々な意味が込められています。

”気づく”

(1)   notice 
  見たり、触れたり、匂いを感じたりなど“五感で”感じて気づく
(2)   realize
  頭の中で考えて気付くこと・理解することや、頭の中を通して自覚  
する
(3)   recognize 
  これまでに出会ったり、見たり、聞いたりしたことがあることを自覚する

”築く”

(1)build 
   (形あるものを)組み立てる、作り上げる
(2)forge 
   (関係などを)構築する
(3)lay
   (基礎・計画を)構築する、準備する


『キヅキ』漢字やひらがなの成り立ち

それぞれの漢字やひらがなには意味や成り立ちがあります。

”気”

“気づく”の「気」という漢字には、空間内に存在する目に見えない根源物質という意があり、元は空気や呼吸によって出入りする息(生命を構成する微細な物質)という意味もあります。

「つく」には、別々のものが、隙間なく合わさることを言います。

*気づく→世界に充満するものが意識と合わさるイメージ

”築”

“築く”は、本来 土や石などを積み重ね、固めて作る意の「杵(き)築(つ)く」でした。
「築」という漢字には、中身が詰まって満遍なく行き渡るという意味があります。

*築く→しっかり固まる・固めるイメージ

”き”

「き」というひらがなは、「幾」から成り立っており、“小さい、わずかな”という意味があります。
*き→小さくて繊細なイメージ

”つ”

「つ」というひらがなは、「川」から成り立っており、“地面を貫き、水を通す”という意味があります。

*つ→水の流れ。貫くというイメージ

『キヅキ』という場所

大地(八ヶ岳や釜無川)が築き、そこに人と人、人と自然との関係が築かれ、そして、保育に関わる様々なものを築き上げ、新たに築かれたこの場所。
この場所では、

”様々なものやことに触れながら気づきを得て、自ら気づけるようになってほしい”

”日々、人と自然との関係、様々なものを築く中で、生きる力を築いていってほしい”

”この場所を離れても様々なことに気づけるようになってほしい”

「キヅキ」には、そんな思いを込めました。


『キヅキ』のロゴ



こちらが、キヅキのロゴデザインになります。
デザインは、「気づく」、「築く」のそれぞれの言葉の意味や、その字の成り立ちや持つ意味を通してイメージされたものです。

23.44°




また、「キヅキ」の文字を形成している線同士が生み出す角度は、23.44度になっています。




これは、地球の北極点と南極点を結ぶ地軸の傾きと同じ角度です。


地軸を中心に自転を続ける地球。
地軸の傾きで四季が生じていること。
傾きが今とは違っていたら、昼夜の時間や季節の変化、大気を循環させるための風の消滅、寒冷化など現在の地球とは全く違う地球となっていること…

地球にとって、23.44度という地軸の傾きは、大きな意味を持つ角度です。


「地球」が「地球」としてあり続けるために必要な23.44度。
「キヅキ」が「キヅキ」としてありのままに存在し、永く人や自然、社会から愛される場所であり続けられるように・・・。

『キヅキ』のまとめ


様々な意味や思いが込められた「キヅキ」。
固定概念や当たり前と思われる考え方からものごとを捉えるのではなく、
当たり前と思われるものごとを見慣れないものにかえるような、
柔軟な考え方や見方を変えてみること、受容することがこれから大切だと考えます。


今後、一切妥協せず目指したキヅキの園舎についても投稿したいと考えています。
お楽しみに。




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