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白鳥静香先生の言葉より 87 静寂

白鳥静香先生の言葉を紹介します。

白鳥静香先生の言葉より 87 静寂

私たちは音楽に囲まれて生きています。

それは幸せなことです。

クラシック、

民族音楽、

童謡や子守唄。

ロック、

ポップス、

映画音楽やコマーシャルソング。

音楽を聞かない日はありません。

もっというなら、

小鳥たちのさえずり、

虫の声、

竹林を吹き抜ける風の音、

寄せては返す波、

せせらぎ、

雨音、

星々のまたたきや、

月の光なども音楽を奏でています。

それらはとても美しい音楽です。

心をうばわれます。

でもそれらの、どの音楽よりも、
「静寂をこそ美しい。」と感じることがあるのです

夜、ひとりで、まるで遠くの空に降る雪の音を
聞こうとするかのように静寂の耳を傾けることは

とても美しく、とても甘美なことです。

そのようなとき、私は、「静寂こそ最高の音楽である。」とさえ思います。

静寂に耳を傾けていると、自分自身の身体を忘れ、

心はどこまでも広がって、

まるで星々が私の胸のうちでまたたいているかのように感じます。

静寂は美しい。

私は静寂を愛します。

けれど、静寂を愛することは音楽を否定しているのではないのです。

その静寂はきっと、すべての音と、すべての音楽が、

いえ、すべての美と、すべての存在が生まれてくる母胎であるからです。

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