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週に1度の労働。ざっと13日振りの入浴介助。

使ってなかった筋肉を酷使し、只今春コートも脱げぬ状態で横になっています。
先週は宝塚版RRRのパブリックビューイングの為に休んだため、13日振りの介護のお仕事となりました。

1度休んでしまうとコツとか流れとか忘れてしまいますね。人間なにもせずにいると3日で忘れると言うから、正にそれ。
12日間ずっと就活で右往左往していたため、本音を言えば朝起きるのツラかったです。行きたくない病(うつ)がチラホラ出てきたのを薬で抑え、腰コルセットでがっちりホールドさせて出勤してきました。

行きたくなさを駅に向かう歩みで押し殺す。

もし介護職に決まったら、早起き必須。
(これはデモンストレーションみたいなようなものだ。頑張れ、私。元スワローズ真中さんの声援もあったじゃないか……「仕事頑張れ」って)

真中さんのエールを胸に、無事施設到着。
バイト着に着替えて開店準備。今日のパートナーは気付きが素早い社員さんなので心強かった。
しかし、店長からの要望は更にレベルが上がっていた……

11人を3時間以内で終わらせること。

片隅のメモに二度見し、脳内で計算する。準備から片付けまで、1人25分弱で終わらせると言うことになる。

業務時間は5時30分ではなく、5時で終わらせること。

何故……?
如何にも施設方針。人数体制が整っていない状態なのに、店長の意図が分からない。

なお、私は来月で辞めます(予定)。
正社員に決まった瞬間、入浴介助の施設から離れます。同じ「忙しい」でも、納得の出来る「忙しい」が私は欲しいです。


そして、13日振りのご利用者との再会。
変わらずにお元気な方から、日に日に弱っていかれてるのに気づいてしまう方。
あるご利用者は排便が上手くいかず、毎週リハパンが汚れてやってくるようになってきた。風呂の前にお尻拭きからスタートしなければならない。

「リハパン入ってなかった?」

何度探してもみつからない、替えのリハビリパンツ。本人は完全に入れたつもりで施設にやってきてた。
認知症がかなり進行している……週1のバイトでもイヤでも気づく。
老いが緩やかに、確実に、ヒタヒタとご利用者を襲っている。

家族の寂しさと大変さを痛感させられた。

しかし、ご利用者の屈託のない笑顔と大事にそうに手を繋ぐ温もりに、「まだこの人は元気で今を生きている。現実の価値観とは違うとこでいるが、私たちと同じ世界にいる。」のだと。

ならば、排便の処理も恐れない。汚れたリハパンの交換だって大丈夫だ。
怖いのは、急な別れ。
風呂場で逝かれたら困る。それだけは勘弁で。

心身共にしんどいですが、ご利用者の笑顔が見られるなら……介護、頑張れそうな気がします。

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