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介護離職した身としては、声を大にして伝えたい。

「介護をもっと身近に感じましょう!!」


花王さんとJALさんが、介護についてこんな話を上げてました。

正直に言います。

羨ましい時代になったなぁ……(溜息)


大手企業さんということもあり、働きやすさを第一に考えているんだろうなとは思います。
中小企業やそれ以下の企業については、人手不足から介護についての理解が薄いと私は実感してます。

何故なら。

母の介護生活があったから、正社員を諦めさせられた身だからです。
育児休暇と違うのは、介護休暇は先の見えない、つまり〝いつ終わりなのか〟が分からないのです。
私の場合、震災から介護生活に入り、十数年かけました。そして、短期派遣期間中に病院にいる母は緩やかに体力を落とし、そのまま眠るように息を引き取りました。
その間、遅刻をすることと早退することの了承を会社と派遣会社から得ました。正社員でないこともあったためか、会社の理解と対応は実に早かったです。
これが正社員だったら……理解して下さる上司は果たしていたでしょうか。少なくとも私が正社員として勤めていた会社では、「家庭より仕事を優先させろ!」と尻を叩かれたことでしょう。

否、訂正します。
実際に言われて退職しました。

最大の理由は先にも話した通り、中小企業は人手不足だからです。
「誰があなたの分の仕事をするの?」の言う風潮が令和になった今でも拭えてません。
面接の時でも家庭の事情を聞かれたり、話させられたりしました。本来でしたら、就活と言うのは個人の能力を計らい、家庭の事情を聞くことはNGらしいんですけども……(苦笑)

これまで私が勤めていたのが「ブラック企業しかなかった」ということもありますが、それでも〝要介護者〟のいる者の社会復帰はとても難しかったです。ハローワークで「介護休暇」の有無を探しても、検索結果は全滅でした。

だから。仕方なく、母の介護に融通の利ける派遣をずっと続けて、食い繋いできたのです。

私の経験上、大手企業と中小企業、ファミリー経営の介護への理解の差は開くばかりだと思います。国が本気に動かなければ、これからの高齢社会での勤労は難航すると思います。

でもねぇ……
この日本、高齢者にまでも働かせようとしてるからなぁ(苦笑)

なにはともあれ。
花王さんのJALさんの介護に向き合った動きには注目したいです。

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