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お金がない高齢者の相談に触れて思うこと

「夫が亡くなって遺族年金だけになり、家賃が払えなくて引越しを考えているんだけど、貯金もなくて困っている。年金は月に13万程度で、生活保護にも該当しないと言われて。ものが多いから引越しや処分に50万はかかりそう。引越しのお金を貸して欲しい。」
(事例を加工しています)

こういう相談を受けると、

「先のこと考えて生活してこなかったのかな」

そう思うことも正直あります。

でも、ふと自分ごとで考えると、人のこと言える立場だろうかと考えます。

今の高齢者が現役世代だったころというと、昭和の中頃から後半でしょうか。
そのころに、令和の世の中や仕組みを想像できたでしょうか。

この数十年で、社会は大きく変わりました。
その変化を予測しながら対策を講じるのも限界があるでしょう。

今の私が数十年後をうまく生きられているか。時代の変化に適応してスマートに生きているか。

全く自信はありません。
だからこそ、時代に耳を傾けて、今を精一杯生きて、積み重ねていくしかない。

人生はそんなものかもしれません。

ただ、こういう相談を受ける経験も、普通に生きているとあまりありません。

もしかしたら、この仕事は自分のためにもなっているかもしれない。

ソーシャルワーカーは、人生を考える仕事だなと感じます。

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