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【短編小説】いつも心に生麦事件

 それなら死ぬしか無い。
 チェーンソーのワイヤーを引くと一発でエンジンが回った。こう言う時だけ目覚めが良いんだなと笑いかける。
 チェーンソーは素知らぬ顔でブツブツと呟く。まだ言語を与えられない生命。

 アブラーゲ蕎麦太郎はそのチェーンソーを首に当ててトリガーを引きながら、マンションの屋上から後ろ向きに墜落していった。
 さようなら、きみ。

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988字
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