見出し画像

≪続編≫【最強に効率の良い組織がつくれる】シェアド・リーダーシップのススメ

こんにちは!

前回に引き続き、今回も【最強に効率の良い組織がつくれる】『シェアド・リーダーシップ』についてご紹介します。


初見の方はぜひ以下の記事からご覧ください!

前回の目次
・リーダーシップの誤解を解こう
・リーダーシップを効果的にシェアするためには
・【1】メンバーが自らの目標に向けて自律的に動くこと

【2】組織全体の目標に向かって全員が連携をとって動くこと

【1】は個人がリーダーシップを発揮するために必要な要素でした。
次は、それぞれが適切なリーダーシップをとるために組織レベルで必要なことを説明していきます。

これは【1】の「分化」に対して「統合」と呼ばれ、これに必要なのは以下の2つです。

①目標の共有化
②視点の変化(上からと現場の両方の視点)

当たり前なのかもしれませんが、これが大切なんだと思います。

まず①目標の共有化に関して、本書でこう書かれています。

真の目標の共有化とは、職場のメンバーの全員が目標を達成することが必要だと考え、そのために貢献したい、と思うようになることである。
(シェアド・リーダーシップ 石川淳 p169)

目標を共有するだけでなく、メンバーと共感する必要があるということですね。

このためには、
・組織としても個人としても重要だと感じられる目標であること
・目標が明確であること
・努力次第で可能だと受け入れられること
が必要だといいます。

新しく人を採用する時にも目標の共感が得られるかは大切にしたほうがいいでしょう。


そして②視点の変化とは、全員が現場感覚だけでなく全体的視点を持つということです。

サッカー選手のように、得点するためにフィールド上全体を意識し、どこにパスを回してどこの敵をかわしていけばいいのかを理解していないと、的確なパスもシュートも打てないということです。

画像1

ここの全体的視点とは
「会社のビジョンがどう現場に落とされているのかを理解すること」
「会社の中でどのように仕事が流れているのかを理解すること」
です。これは個人ではなく組織全体で努力する必要がありそうですね。

全体的視点を持つことは『シェアド・リーダーシップ』を行うためだけでなく、全チームに必要な視点のようにも思います。
「指示待ち」ではなく自分から動ける人材になるためにも意識したいポイントですね。

【3】一番大切なのはメンバーの信頼関係をつくること

個人がそれぞれでリーダーシップをとっていくためには「目標達成に向けた真剣な行動なら、メンバーみんなは受け止めてくれるというお互いの認識、信頼関係が必要です。

心理的安全性と言い換えられるのかもしれませんが、これは上司から部下に対する認識だけでなく、それぞれのメンバー間での認識である必要があります。

この信頼関係構築についても研究はいくつかあります。
自分が他者から信頼を得るためにはどうすればいいのか、そういった目線で見てみるといいでしょう。
以下に本書でまとめられている項目だけ羅列しておきますので、気になる方は読んでみてください!

≪他者から信頼を得るために必要な要素≫
有能であること・誠実であること・慈悲深いこと・開放的であること
・公正であること・一貫性があること


最後に:リーダーシップの持論を持とう

私がめちゃくちゃいいな!と思っている『シェアド・リーダーシップ』について説明してきましたが、いかがだったでしょうか?

「上司が変わらないと難しい…」「指示されたことだけやっているほうが楽!」「実際に全て行うなんて無理だろ」などなど、いろんな考えがあると思います。

個人の発揮するリーダーシップが異なるように、人それぞれ考え方も環境も異なりますよね。
この『シェアド・リーダーシップ』の本の中でも、「リーダーシップは場面や状況によって効果が異なる部分もあれば、どの場面・状況においても有効な部分もあろう」と書いてあり、さらに「自分に合った持論をPDCAを回しながら確立していくべき」と書いています。

でも私がおススメしたいと思ったのは、「人それぞれに強み弱みも異なるんだし、互いを理解して、それぞれが同じ方向に努力できるチームって素敵!」と思ったからです。

こんなチームの作り方があるんだ!自分からもっと動いてみたいな、なんて思って共感してくれる方がいたら嬉しいなと思っています。

長くなりましたが、読んでいただきありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?