見出し画像

フィーカ(Fika)という習慣について

スウェーデンの魅力の一つに、フィーカ(Fika)という素敵な習慣があります。

フィーカは、「誰かと休憩をとる」という習慣で、職場や友人とコーヒーブレイクをとります。学校、家庭、職場で、老若男女分け隔てなく、意識的に休憩をとるのです。

フィーカの時間は、15分〜30分くらいで、職場では、必ず、一杯のコーヒー(お茶やレモネードもあり)と甘いお菓子でリフレッシュします。休憩を取り込むことで、集中力を高め、仕事効率があがるといわれています。また、リラックスして会話ができるので、職場のコミュニケーションの場として、大きな役割を果たしています。

そして、フィーカの主役は、フィーカブレッド。フィーカブレッドは、甘いお菓子で、フィーカには欠かせないものです。甘く魅力的なフィーカブレッドを介して、人と人との距離感を縮め、笑顔にさせてくれます。ここで、フィーカブレッドをちょっとご紹介します。

フィーカブレッドの代表選手が、シナモンロール (Kanelbulle)です。
シナモンの香りがふわっとして、イーストでほどよく発酵した生地は、しっとりとしています。北欧のシナモンロールの特徴は、生地に軽く挽いたカルダモンの種が入っていること。爽やかな香りを放つカルダモンが加わることで、すっきりとした後味になります。作り方は難しくなく、各家庭でオリジナルレシピがあるくらいで、家庭の味でもあります。
数人で集まった時には、シナモンロールをロールにしないで、長く繋げて焼いたKanellängd(カネールレングド)が登場します。

スウェーデンで誰からも愛されているシナモンロールですが、10月4日は、特に大切な日になります。この日は、シナモンロールの日で、シナモンロールの味を競ったり、シナモンロールグッズを身につけたりと賑やかな一日になります。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?