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三年日記を買ってみた(2年ぶり3度目)+変わりたい発達障害者

不定期的に月刊ニュータイプを買っている。現在連載中の『ファイブスター物語(ストーリーズ)』を購読するためなのだが、このマンガはだいたいひと月10ページちょっとしか掲載されない。たいへん費用対効果が低い。熱心なアニメ好きなら新作や話題作の記事を楽しめるだろうが、わたしは中年オタクの例に漏れず最近のアニメを見ない。たった10数ページのために800円を払うのは大変もったいない。

損な感じをなんとか薄めるべく、コラムコーナーをよく読む。その中でも、声優・舞台俳優・歌手の坂本真綾さんのエッセイを楽しみにしている。
同世代なので共感できるポイントも多く、また夫の鈴村健一さんとの生活が垣間見えるのも好感が高い。

そんな真綾さんが、以前『三年日記』を紹介していた。一ページを三段に区切り、同じ日の日記を三年分書くことができる優れものである。

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わたしはとにかく自制心がないので、何かを継続して行うのが苦手だ。家の片隅には10年分近くのほぼ日手帳が散乱している。だいたい1月や2月はそれなりに書き込まれているが、遅くても5月には記録が放棄される。

三年日記も今まで2回ほど挑戦してみたのだが、1年を待たずに途絶える。前回は精神科の入院の時で、入院中はなんとか続けられていたが、退院した途端に書かなくなった。

最近、記録を残すことを頑張りたいと思っている。たとえば映画を見ても、鑑賞日時や感想などを記録しておかないと、日常の塵に埋もれてしまう。『帰ってきたヒトラー』は何年の映画だったっけ…とか、あのおっかない韓国映画のタイトルはなんだったっけ…などと、細部を思い出せなくなって困ることは一度ではない。

最近少しは映画を見るようになったのだから、通ぶって『年間ベストテン』なども発表してみたい。しかし、ベストテンを決めるのはだいたい12月頃である。年始の頃の記憶はどうしてもあいまいになる。歳を取ったので、発達障害特有の細部の記憶能力も随分と衰えている。

忘却に抗えるのは、こまめな記録だけである。

わたしは、人生の積み上げが非常に苦手だ。思い出したくない過去のことを、本能的になかったことにしたがる。過去をきちんと見据えることで現在や未来を充実させる方法があるのは百も承知しているが、つい逃げてしまう。クソの役にも立たないプライドだけが高い真面目系クズである。

もうこんな歳になってしまったが、今から少しでもましな人間になりたい。そのためには、現在の記録を取って未来の自分に見せ、改善をうながすしかない。

そして、昔に比べて少しでもましな人間になっていることを実感したい。成功体験を積み重ねることで、自己評価を向上させたい。

三年日記を続けることができれば、自己肯定感を育むことができるだろう。もっと自然に自分を好きになりたい。極端な自己評価の乱高下に襲われることなく、しっかりと自分の基礎を固めたい。

先日七福神巡りをした時に、わたしは「幸せになりたい!」と願った。随分とふんわりした概念だが、あえて言語化するとしたら、『自己嫌悪することなく生きていたい』ということになる…かもしれない。

無計画で愚かで恥ずかしい自分と向き合うのはつらいことだが、それをしないとよりよい人間になれない。幸せが遠ざかる。ろくろくまともな愛され方をされなかった結果、底辺の自己評価を持ったわたしが幸せになるには、親にも愛されなかった自分を愛するしかない。

とても難しいことではあるが、乗り越えたい。今のわたしは自分の精神の機嫌を取ることができている。メンタル的にもそこまで弱っているわけではない、大丈夫できるできる。

いただいたサポートをガチャに費やすことはしません。自分の血肉にするよう約束いたします。