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【北欧留学】 その幻想をぶち壊す。

正直なところ、私は少しなめすぎていた様に思います。

「北欧に留学?まあ暗い・寒いくらい?何とかなるでしょう」

……このように実に甘い見立てで自分をばかし、若さを過信して勢い任せで飛び込むくらいでないと、アラサー海外移住の決断は容易ではありません。

もちろん不安も沢山ありましたが、渡欧歴はありましたし、英語も日常会話程度は話せます。さらに北欧は英語話者率が高く、都市部や大学では基本的に英語が通じることで有名です。正直「まあなんだかんだ何とかなるんじゃないの?」という幻想を抱いていました。そのままよく考えず、とりあえずの突撃。たびたび迷子になりながらも現地入りをキメました。

しかし旅行者として行くヨーロッパと移住者として行くヨーロッパは一味も二味も違った。ヤムチャとクリリンくらい違った。そもそも言葉もわからん土地で生活をゼロベースからセットアップするなど、旅行とは比較不能な異次元クエストです。

\テレテレッテッテッテー/
──あなたは現地のスーパーに初めて入った!行動範囲が拡大した!これで生活必要物資を手に入れることができる。

jätepussi
──しかし文字を読むことができなかった!!

\テレテレッテッテッテー/
──あなたは大学借上げのアパートに初めて入った!行動範囲が拡大した!これでホテルをとらずに眠ることができる。

\ピコ-ン/
──洗濯クエストが発生しました。あなたの部屋に洗濯機はない。地下1階に降りて洗濯機の使用を予約する必要があるようだ……

\ピコ-ン/
──掃除クエストが発生しました。あなたは全身に痒みを感じる。ダニだ!どうしますか?
A. 寮の担当者に苦情をぶちまける。
B. すべてのソファカバーとシーツを剥ぎ取り洗濯乾燥にぶちこむ。
C. 泣きながら家族に電話する。
D. ネットに書き散らす!!

……このように異国生活はクエストと実績解放の繰り返しであり、それこそが醍醐味とも言えます。と言うか多分、この手のクエストをネタにして楽しむくらいの度量がなければ発狂し首を掻きむしり絶命する可能性がある。苦難をネタにして吐き出すことは、数多の先人たちが生み出した重要な生存ハックなのです。そして友達がいない私は語る相手も多くないため、文章で吐き出すしかない。

というわけでこの note は恥の多い生涯を送ってきた私がさらに恥の上塗りを重ねながら書き散らすチラ裏の落書きであり、種々のクエストの達成記録です。

私がこれから記すものは、ともすると今後大学院留学を目指す後輩諸氏の幻想殺しになってしまうかもしれません。幻想を破壊されてもいい人、なんでもいいから留学の情報が欲しいという人だけ読んで頂けたらと思います。私はここに全てを吐き出して精神を浄め、生きて日本に帰るのです。


*この記事を目次記事として、以降種々の記事を作成していく予定です。

序章


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