向こう側世界にも、ぼくらと似たような人たちが暮らしている。

世界はひどいことになってますね。つくづく憂鬱になってしまう。そもそもぼくらの暮らしは石油に依存していて。もしも石油がなくなればすべてが崩壊してしまう。世界の紛争のほとんどは石油利権が絡んでいて。1990年の湾岸戦争、アメリカによる自作自演が疑われている2001年の911、アメリカによるわけのわからないイラク爆撃、ウクライナ戦争、そしていま2023年秋、テロ組織ハマスによるイスラエルへの暴虐テロ行為・レイム音楽祭虐殺事件を経て、世界はむちゃくちゃなことになっている。もはや日本を含む西側諸国の報道はまったくあてにならなくて。利害絡みの偽情報、嘘情報がたくさん紛れ込んで、なにが真実なのか、誰にもわからない。




ぼくらほとんどは向こう側の人たちの友達を持たない。かれら彼女らがぼくらと同じようなあたりまえの人たちであることの実感を持ちにくい。少しくらい向こう側にいるぼくらと同じような人たちのことにも関心を持とうよ。と、ぼくはおもう。いいえ、だからと言ってぼくは日本にモスクが建つことを歓迎しない。川口クルド人問題においてけっしてクルド人を支援などしない。たとえイラン映画『君は行く先を知らない』の少年に魅了されたとて、しかしイラン政府に共感などしない。ましてやハマスの残虐行為を支持など絶対にしないけれど。



Sona Jobarteh (b.1983)。彼女は西アフリカガンビア系のロンドン生まれの歌手兼Kora という楽器を演奏するミュージシャン。彼女の宗教をぼくは知らないけれど、ガンビア人の9割はムスリムだ。(ムスリムは、たとえばパキスタンにもインドネシアにも北アフリカにも、世界中にいます。)



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