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自信を持つために ー交流分析応用ー


はじめに

現在の日本社会では、評価を他人に委ねる傾向があります。学校の成績や,学歴による評価が,その一例です。しかしながら、自立して生きていく、更に世の中をよくするためには、全てを観て評価する立場で、自主的な方向付けする人が増えることが必要です。これを、交流分析の考えを応用して

子供->成人->親

と言う三段階で考えて見ました。

子供の段階

子供の段階では、最初は親の愛情で認められた経験で、自信を持ちます。そして少し友達や兄弟の関係ができてくると、喧嘩などで相手に優位に立つことから、自信が生まれてきます。しかしこのような喧嘩ばかりの世界は、暴力の支配になります。

そこで社会を安定させるためには、権力を使って皆が従う形にする。そのルールの中で競争して、優位をつけるようになります。
学校制度には、このような権力としての
 「先生の支配」
 「成績による順序付け」
があります。

こうして、権威による評価で自信を持ちます。子供の段階は、自分の力で自信を持つのは難しいのです。そのため、学校の成績などの外部の権威に従うことが多くなります。

成人の段階

自立した大人は、自分のことを自分で評価するようになります。ただし他人の評価を反映して自分を育てる人もいます。
「自分の良いところを自分で見る」
これができることが大人の条件です。

この段階ではお互いが議論して認め合う、このような良い関係も生じます。良い関係ではどんどん成長して育成のスパイラルに入ります。
一方、悪いスパイラルに入ると、お互いが妬みあって、不信に陥る。このような負のスパイラルもあります。

この善悪のスパイラルのどちらを選ぶか、個人の特性によるものが大きいです。ポジティブ思考が大きな役を果たします。他人の良いところを見る、こうすると相手も自分の良いところを認めてくれます。このような良いサイクルに持ち込みたいですね。

客観視できる大人

この段階で、自分のことを客観視できると、相手の立場に立って、自分を評価できるようになります。
このような見方ができると、安定した自信を持つようになります。

親の立場

全体に責任を持つ、親や神様の立場なら、自分を含む世界を観て、自分がすることの他人への影響や、社会への影響を評価することができます。
このような、親の立場ならば、自分が権威となって、子供の立場の人を評価することもできます。その時、圧政者として支配するか、優しく導くか、これが親の立場での幸せの分岐点です。

自分が全体像をきちんと理解して、世間一般を見て、時間軸上で将来のことも見通す。このような広い視野で考えることで、皆が長期的に良くなる。法律などの制約についても、自分の考えで受け入れる。これを本当に考えていれば、自然と感謝や尊敬を受けるでしょう。

またこのような考えで、世界を観ていると自然と反省の心も生まれます。自分が至らないところを反省し、常に世界とその中の人たちを見直していく。このような成長があると、皆が従うでしょう。皆が素直に従う。このような立場になれば、ますます自信がわいてくると思います。

親の成長

但し、このような親の力は、理想的なモノです。
実際の親は、の成長は以下のような段階を踏むでしょう。
まずは子供に対する愛情を注ぐ、そのうち子供のしつけということで権力を行使するようになる。

ここに留まると、親という立場で、権力だけを振り回す人になります。このような人は、子の立場の人に馬鹿にされていきます。このような負のスパイラルに陥らないために、広く観て皆の為を考えて、子供に納得いくように説明する。また広い視野で導いていく。子供を一人前の人格と認めて、できるだけ対等に接する。このようなことができるように努めることが大切です。

また親自体を支援する体制も必要です。昔の大家族の、祖父母の役割、兄弟姉妹の役割が今は薄くなっています。このように親自体の成長を支援する仕組みが、大切ですが、現在は不十分に見えます。

まとめ

自分に自信を持つためには

全体を見た親の立場

に立って、広い視野で評価することが大切です。そして

こうした親の力が自らにある

と信じて道を開くと、大きな幸せを手にすることが出来るでしょう。

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