保守と革新の発想
社会システム記述では、大きく分けて
トートロジー:今あるモノは正しい
パラドックス:今あるモノは間違い
と言う二つの姿勢を区別しています。これは
トートロジー->保守
パラドックス->革新
と考えると、見通しが良くなります。
例えば、選挙において
保守:今までの政治の継承
革新:今までの政治のリセット
と言う姿勢になります。なお「保守」の場合でも
現状に対する改善
部分的な否定
を行うことはありますし、「革新」でも
現状を部分的に引き継ぐ
場合もあります。両者の違いは
全体像を引き継ぐ「保守」
全体像を否定する「革新」
です。
ただし、ここで大事なことは
社会など複雑なシステムは
安定状態になることが珍しい
と言うことです。
そこで、保守の場合には、とりあえず現状を継承するので、安定状態のままで移行することが多くなります。しかしながら、革新の場合には、現状否定なので、不安定になることが多くあります。
一例を挙げれば、民主党政権で、沖縄の基地問題のひっくり返しです。それまで、自民党政権が沖縄の地元の人と交渉し、アメリカとも交渉して、なんとか落とし所を見いだした「普天間基地移設」を、ひっくり返したが、その後の「多くが納得する答え」はでていません。
こうした不安定を防ぐために
革新でリセットするなら
全体像を描いた代案
を求めるべきだと思います。特に、選挙という制度があるから
公約にあるべき全体像を示す
ように、選挙民も求めるべきでしょう。保守系の現状改善なら、部分的公約でもよいですが、革新の場合には、全体像が必要です。
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