日本の民主主義の生い立ち
日本の民主主義のことを
市民が自ら勝ち取ったのではなく与えられた民主主義
と批判する人がいます。
確かに、現在の憲法は敗戦直後の
GHQの指導でできた
し、今の政治体制にも
戦後のアメリカの指導
が色々と影響しています。
しかしながら、本当に
民主主義は戦い取る
必要があるのでしょうか?
一つの切り口は、西欧文明の市民社会の歴史です。西欧文明の市民社会は、以下の段階で発達しました。
古代ギリシャなどのポリスの市民
近代ヨーロッパの商人・職人
ポスト・モダン市民社会
つまり現在の市民社会の前に、ポリスで戦った市民、そして中世の封建支配に対して戦い、市民革命を実現させた人たちの伝統があります。
こうした
戦いが社会を進歩
と言う発想が西欧文明にあるのです。
さて、日本の文明は、これと違った進歩を遂げています。これは、中華文明の側でしかも距離を置くという、絶妙の立ち位置が影響しています。つまり
良いモノは自分なりに解釈して取り入れる
と言う発想です。そこでは
皆が納得したらよい
と言う考えもあります。
このように考えると
日本の民主主義は皆の納得
という土台はしっかりしていると思います。
但し、この発想が他の国でも成立するかは疑問ですね。
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