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学問の極端と実用の中間

学問と実用の関係では

学問は極端な事例で議論
実用には中間的な話

という違いがあります。ただし、これは学問だけでなく、政治などの議論でも、極端に走る傾向があります。

例えば、雇用に関して

  1. 皆が働くという前提で、雇用をとにかく増やす方向で考える
    必要ならワークシェアリング

  2. 皆が働くという考えを捨て、必要な人間だけが働くようにする
    セーフティネットとしてベーシックインカム

という、大別して議論する人を多く見かけます。

しかしながら、この議論では

ボランティア活動などの無償労働
それに対する周囲の感謝

などの「精神的満足」などが旨く入っていないように思います。

また、例えば

働くべき人

に関する議論も、極論を言うと

ロボット化なら人は不要
名人芸の職人はロボット開発や指導も必要

という、両極端になります。

しかし現実には

数か月ほどの習熟した作業者

の力に依存する分野も少なくありません。こうした

中間的な力を多く使う

という現場もまだあるのです。

昔、セル生産という

個人に全て任せる方式

が効率が良いということで、多くの会社が試みました。しかしながら現実には

全ての工程を理解し
自分で段取りできる作業者
はラインの生産を維持できるほどいない

という現実があります。そこで、ある程度の規模の生産なら

最低限の技能取得を行った作業者をそろえる

ラインでの生産に戻りました。

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