不可思議の発想の利用
摩訶止観には『不可思議の境地』という発想があります。この発想は『仏の智慧を得る』ためには有効な方法です。しかしそれだけでしょうか?私は、この発想は、もっと多くの場面で使えると思います。
例えば、会社で管理職の立場で、自分の部下を組織化する人なら
組織を世界
部下を衆生
と考えると
仏の立場
そのものです。
そこで、今までの発想で、MBAなどの経営学の
学問的手法
で考える『思義の境地』の利点と欠点を考えてみましょう。
思義の境地の利点と欠点
利点:見通しがよくなる勉強したら身につく
欠点:個人の状況など考慮しないものがある
つまり
ある程度割り切って考える
例えば、成果を数値だけで評価
発想です。
しかしながら、実際には人間が仕事をしますから、個人差もあれば、感情などの働きもあります。
こうした、西洋文明の割り切りから、落ちたモノに向き合う、必要性を感じることが、まず第一歩だと思います。そうして、それに対抗する自分の力を信じる、これも大切なことです。こうして
可能性を信じる
ことから道が開けていきます。
もう一つ言えば、仕事の場でも、よく見ると
色々なモノが絡み合っている
相互に作用している
善い方に回るとどんどんよくなる
と言う現象があると思います。これも、西洋文明の発想では
分割したら変化しない
限られた形のフィードバックだけ
と言う割り切った考えでは、到達できないモノです。摩訶止観にあった
心・意・識
三つの名前はあるが一つの性で、相互に影響し合っている関係、これを観る力を信じることが大切だと思います。
このように考えて
理想の像を心に描く
と言う発想が、今までの発想を超える、理想組織を生み出すと思います。
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