創造の困難 相互依存問題
ここでは何度か書きましたが、西洋文明の科学的思考は
理想的な条件での検討で
原因結果の関係を明確にする
手法が多く使われています。
しかしながら、こうした原因から結果と、単純な流れでは表せないのが、現実問題です。
一例をあげると
ある都市の住宅開発
を考えます。そのためには、箱物である集団居住地を建設します。しかしながら、箱物を造っても、住民が入らいないと、負の遺産になります。そこで、その地域のサービスを考えないといけません。例えば、買い物が便利にするため、大手のショッピングセンターを誘致します。
しかしながら、ショッピングセンターの側も、採算を考えて出店計画を立てます。そこで、ある程度の顧客が期待できる地域でないといけません。
ここで、原因結果関係を考えると
住民側:ショッピングセンターがあれば入居
ショッピングセンター側:住民が多いと出店
と相手側を原因と考えています。
これは、両方が動けば一気に解決し、一つの安定状態になります。しかし、論理的な検討などに執着すると
現状の顧客不足で出店見合わせ
買い物不便で入居見合わせ
という事態も起こりえます。
こうした、相互依存で動く状況を考えて、あるべき姿を導くのが、本当の創造でしょう。
このための手法の参考に
西田哲学の実用化ー創造性ー|鈴木良実 (note.com)
も見ていただければ幸いです。
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