シャニ散歩〈桜ヶ丘編〉【シャニマス聖地巡礼】
先日公開したシャニマスの聖地巡礼マップ、その舞台を散策していきます。
今回は〈桜ヶ丘〉周辺をぶらり。
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※2021/3/29 [283プロ事務所]の項目を加筆・修正しました。
[283プロ事務所]→ 桜ヶ丘中央ストアー、しみずビル(府中)
まずはプロデュースの拠点となる283プロの事務所から。事務所のモデル地点は現在2つ挙げられていて、ひとつが聖蹟桜ヶ丘駅から南側に位置する「桜ヶ丘中央ストアー」。
[上]事務所外観 背景絵
[下]桜ヶ丘中央ストアー (2019/4/19)
※()内の日付は撮影日
建物のつくり自体は違うものの、複数のテナントが入居しているところ、特に「萩原靴店」の看板はほぼ一致しています。(この看板からわかるように、実は事務所の背景絵が現実の様子から反転されていることも示唆されています。しかも“萩原”って……)
また、その靴店の看板の隣にある「コンディショニング」と書かれた場所、ここは整骨院なのですが、2018年以前にはクリーニング店が存在していました。
2012年当時の桜ヶ丘中央ストアー
(「桜ヶ丘中央ストアー」撮り物ろーぐame)
つまり、背景絵の左にあるクリーニング店にも、実はモデルがあったということがわかるのです。
しかし、2020年現在において、このクリーニング店と先ほど紹介した靴店は残念ながら閉店してしまっているため、その面影を現地から感じとることは叶わなくなってしまいました。
とはいえ、それ以外にも、歩道の点字ブロックの配置や電話ボックス、街路樹の雰囲気、写真左に見切れてしまっている車止め等の類似点に関しては現在でも確認することができます。
さらに、この場所を決定付ける要素として、事務所の屋上を描いた背景絵が肝になってきます。
[背景]事務所/屋上
この背景絵の右に見える「れいれい内k…」もとい、「せいれい内科」は、桜ヶ丘中央ストアーから東に2軒隣の「桜ヶ丘NKビル」に入る「せいせき内科」がモデルでしょう。
[上]ゲーム内の「せいれい内科」看板
[下]実際の「せいせき内科」看板 (Google Maps)
フォントや文字色は違うものの、「土日も診療」という文が一致する。
[上]せいせき内科外観
[下]桜ヶ丘中央ストアーから、せいせき内科の看板を見る
(どちらも Google Maps)
看板の類似性、位置関係からしても、桜ヶ丘中央ストアーが283プロ事務所の地理的条件に合致していることが強く証明できます。
さて、もうひとつが「しみずビル」という場所なんですが、こちらは聖蹟桜ヶ丘から京王線で東へ3駅行った府中にあります。
[上]事務所外観 背景絵
[下]しみずビル (2020/10/29)
こちらは建物や車止めなどに類似した要素が見られ、特に事務所入口の様子はかなり似ています。ちょうどシャッターが下りている「宮地楽器」への入口部分が、そのまま事務所入口の階段にあたる場所ですね。
[上]事務所入口 背景絵
[下]しみずビル 東側開口部 (2020/10/29)
このように、桜ヶ丘と府中の2地点からの要素を組み合わせたものが、ゲーム内での事務所所在地となっているのでしょう。
[背景]街中 → 聖蹟桜ヶ丘駅前交差点
[上]背景絵, [下]現地写真 (2019/4/19)
シャニマスの聖地巡礼において代名詞的な場所ですね。「すべてはここから始まった」と言っても過言ではないでしょう。ちなみに撮影ポイントは「フラワーショップやよい」前。またもやなにかの縁か……? ζ*'ヮ')ζ
【さかさま世界】芹沢 あさひ → 聖蹟桜ヶ丘駅前交差点
[上]カード絵, [下]実写合成 (2019/5/24)
先程の背景ポイントから北へ横断歩道を渡ったところ。“赤い銀行” 前辺りから撮影すると構図的にマッチすると思います。よい子はあさひのマネしないように。
【金色の元気いっぱいガール】八宮 めぐる → 聖蹟桜ヶ丘駅西口広場
[上]カード絵, [下]実写合成 (2020/10/29)
[上]アニメ演出, [下]実写合成 (2019/5/24)
聖蹟桜ヶ丘駅の西口改札を出て左手すぐの交番がある広場にて。構図通りに撮るのが意外と難しいポイントです。こんな場所に金髪碧眼の少女なんているわけがない。
【駅線上の日常】櫻木 真乃 → 聖蹟桜ヶ丘駅西口改札
[上]カード絵, [下]実写合成 (2019/5/24)
イルミネ最強サポートの一角。(見ない顔ですねぇ…)
真乃の (学校の?) 最寄り駅らしいのですが、実際は事務所の最寄り駅。蕎麦屋さんはよくわかりません。
[背景]坂道 → いろは坂
[上]背景絵, [下]現地写真 (2019/4/19)
ここも聖地巡礼に欠かせない場所ですね。シャニPにとって「いろは坂」と言えば “ココ” のことですが、シャニマスという作品においても、この坂は特別な意味合いを持つ場所と言えるでしょう。
【お散歩サンライト】大崎 甘奈 → いろは坂
[上]カード絵, [下]実写合成 (2020/10/29)
[上]アニメ演出, [下]現地写真 (2020/10/29)
[上]アニメ演出, [下]実写合成 (2020/10/29)
あの曇り空からぱあっと晴れていくシーンがたまらないですねぇ……。この場所に来ると、いろいろと感慨に耽っちゃうし、アイドルの実在性なんかも強く感じます。
[アイドルロード背景]→ いろは坂
[上]アイドルロード画面
[下]いろは坂 (Google Maps)
アイドルロードの背景が、実はいろは坂の家並みであったことを割と最近になって知り、幾度も訪れた場所のクセに気付けなかったことが悔しい…。
にしても、「アイドルロード」のメタファーとして「いろは坂」を使うという、なんとも “シャニマスらしい” 表現方法にはもう感心してしまいますね……。
後日また撮影しに行きたいと思います。
[背景]公園 → いろは坂桜公園
[上]背景絵, [下]現地写真 (2019/5/24)
ここも定番の舞台。場所としてのモチーフはここのはずですが、細部はかなり違っていて、背景絵ではかなり “美化” されています。
【オフデーゲーム】西城 樹里 → いろは坂桜公園
[上]カード絵, [下]実写合成 (2019/5/24)
樹里と野球、観に行きたいわね……。
【君・空・我・空】幽谷 霧子 → いろは坂桜公園
[上]カード絵, [下]実写合成 (2020/10/29)
──きりりんの空。結華ちゃんの空。
[背景]街中/階段 → いろは坂通り階段
[上]背景絵, [下]現地写真 (2020/10/29)
住宅街の一角にある階段。写真を見てなんとなく気付くかもしれませんが、階段に沿うように邸宅が並んでいます。実際、桜ヶ丘は多摩地域有数の高級住宅地であり、そういった土地柄からも、アイドルたちの人となりや、シャニマスというコンテンツの “品の良さ” みたいなものを感じとれるかもしれません。
【風吹く丘にはよ来んね】月岡 恋鐘 → いろは坂通り階段
[上]カード絵, [下]実写合成 (2019/5/24)
[上]アニメ演出, [下]現地写真 (2020/10/29)
──来たよ。
【友情の花吹雪】八宮 めぐる → 乞田川桜並木
[上]カード絵, [下]実写合成 (2019/5/15)
全長約3km、500本以上の桜が植わる乞田川沿い。たまには初期のコミュを読み返すのもいいですね。今度はちゃんと桜の時季に行きたい……。
[背景]高台 → 桜ヶ丘公園ゆうひの丘
[上]背景絵, [下]現地写真 (2019/5/15)
見晴らしが良く、気持ちいい場所です。夜景とかも綺麗。ここでのエピソードも印象的なものが多いですね……。
【意地っ張りサンセット】西城 樹里 → 桜ヶ丘公園ゆうひの丘
[上]カード絵, [下]実写合成 (2019/5/15)
お互いにツンツンしてた頃が懐かしい……。でも、これがきっかけとなって今の “じゅりなつ” ができたと思うと、なんだか感慨深いもの。
【ふらここのうた】杜野 凛世 → 一ノ宮公園 ※再現不可能
[上]カード絵
[中]被写体優先構図 (2019/5/15)
[下]背景優先構図 (2019/5/15)
──「あとひとつ漕いだら……もうひとつ漕いだら……」
あのゆらめく天は、夕陽が映した一寸の夢。
※2020年10月、ブランコを含む公園内の遊具類が撤去されました。前年の台風19号による影響と思われますが、多摩市は「公園そのものを廃止する考えはない」[リンク] としています。
[背景]河川敷 → 府中四谷橋
この河原沿いの背景も、アイドルたち (特にイルミネとアルスト) にとっては大事な場所として記憶されることとなるのですが、それはさておき…… (そんな簡単に流していい場所ではないが)
ここのモデル地点としては橋の「北東側」と「南西側」の2ヶ所あります。
まずは北東側。
[上]背景絵
[中]北東側橋梁優先構図 (2020/10/29)
[下]北東側歩道優先構図 (2019/5/15)
北東側の要件として、「遊歩道の舗装が赤色な点」、「柵の配置・形状が同じな点」、「背後の山並みが一致する点」が挙げられます。また、背景絵のような「遊歩道の方向」と「橋の全景」を含め完全に一致させて撮影する構図は難しく、上のような二分割となってしまいます。これは次に紹介する南西側も同じです。
[上]背景絵
[中]南西側橋梁優先構図 (2020/10/29)
[下]南西側歩道優先構図 (2019/5/15)
南西側の要件は、「遊歩道の舗装が灰色な点」、「河川敷の様子が似ている点(樹木の少ない草地、堆積した岩石が見える等)」となります。
以上を鑑みるに、背景絵では橋の「北東側」「南西側」双方の要件が合わさったものと推測できるかと思います。
【アイムカミングスーン】八宮 めぐる → 府中四谷橋
[上]カード絵, [下]実写合成 (2019/5/15)
──こういう空のこと、知ってる
何かが起こりそうな、ステキな予感のする空……
【つむぎ、まばゆく。星屑たち】櫻木 真乃 → 多摩川百草ふれあい広場
[上]カード絵, [下]実写合成 (2020/10/29)
初めてこのイラストを見た時は「ごみ拾いの絵でここまでエモーショナルな描き方ができるのか……」と感嘆したものですが、それはイベントコミュを読んだ後だと尚更で、いかに完成度の高いイラストなのかということを再認識できるかと思います。
そして、完成度の高さはイラストだけではなく、コミュの方もつくりが秀逸で、個人的にはシャニマス史上最高傑作のシナリオだと思っているのですが、そんな「アジェンダ283」をまだ読んだことがない方はぜひ読んでみて下さい。(ダイマ)
……さてさて、ここまで桜ヶ丘を巡ってきましたが、折角なら足を延ばして永山の方にも行ってみましょうかね。
【ぐうぜんBOOKS】櫻木 真乃 → 蔦屋書店多摩永山店
[上]カード絵, [下]実写合成 (2019/5/15)
手と手が触れ合う瞬間……。特徴的な書棚と、その配置の類似性からここではないかと思います。
[背景]バス停 → 永山五丁目バス停
[上]背景絵+浅倉透, [下]実写合成 (2020/6/9)
何の変哲もない、住宅街の一角にあるバス停での、あまりにも印象的な出会い。
【ホーカゴ・ア・ゴーゴー!】小宮 果穂 → 防人見返りの峠
[上]カード絵, [下]実写合成 (2020/6/9)
縦構図のイラスト、マガジンテキストなコミュという、シャニマスの中でも意欲的な1ショット。ただ、よこやまの道をバイクで漕ぐのはかなり厳しい (というより、危ないし迷惑) なので、徒歩での縦走が推奨されます。
【冬街イルミネート】櫻木 真乃 → パルテノン大通り
[上]カード絵, [下]実写合成 (2020/11/30)
──今しか見れない、寒い時期のトクベツ。
……これにて散策終了!
283プロのお膝元である〈桜ヶ丘〉周辺には多数のポイントがありますが、所々で距離があったり、高低差が激しかったりするので、無理せず計画的な巡礼を。その場その場で景色を眺めながらコミュを読んだり、世界観にどっぷり浸かってアイドルたちの幻覚を見たりしながら、ゆるりと巡るのがおすすめです。
また追加があれば随時更新していきます。次回は〈桜ヶ丘〉以外の〈多摩〉地域を巡る予定です。では、また次の機会に。
↓次の散歩↓
※本稿で用いたゲーム画像は『THE IDOLM@STER SHINY COLORS』より比較研究目的のために引用したものであり、それら全ての著作権は BANDAI NAMCO Entertainment Inc. に帰属します。
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