オンライン執筆教室に参加したんだよ


 こんにちは、はじめまして。すずうみと言います。

いつもは好きな舞台を観に行ったり、たまに映画館に足をはこんだり、気が向いたときに応援している俳優さんにファンレターを送ったりしています。

今回、倉園さんとF太さんが開かれた、自分を緩ませて解きほぐす文章を書くための1ヶ月オンライン執筆教室という講座に参加させていただきました。

1か月でどれくらい文章に変化があったのか、レポートを書いていきたいと思います。

講座の流れについて

①オンライン講座

 最初に、zoomで行われるオンライン講座を受けます。そこで書き方のコツや、文章を書く上でのアドバイスをもらいます。

約2時間に渡る講座のあと、すこし休憩を挟んで、自分が1か月間、何をテーマにして書くかを決めます。その後、チャット上で発表します。

講座では「ギフトモード」という書き方を教えてもらいます。誰かに読んでもらうことを意識しながら、1本書き上げるのです。なので、テーマの他に「誰に向けて書くか」をあわせて発表しなくてはいけません。

わたしが発表したテーマはこちらです。参加動機も一緒に送っています。

【参加動機】
映画や舞台を見て感じた熱が伝わる文章を書けるようになりたいと思い参加しました。自分が書く感想は説明に走った文章が多く、熱を削ぎ落とされた文章になってしまうことが長年の悩みです。そんな中今回の講座に出会い、「その場限りの再利用できない言葉で表す」という文章が目に入りました。この文章が新しい表現の道筋のように思えて参加を決めた次第です。

【執筆テーマ】
好きな作品の好きなシーンについて書いてみたいと思っています。

【誰に向けて書くか】
応援している俳優さん

他の参加者さんが、人生とか、家族とか、思い出だとか、しっかりした執筆テーマを次々に発表する中、わたしの

「好きな作品について書きたい!」

などという、ふんわりとした題材を出すのはまあまあ勇気が要りました。ていうか正直逃げ出したかった。

リアルタイムで参加できなかった人は、後ほどDiscordのスレッドにYouTubeのリンクが貼られるので、後追いで講座を視聴できます。


②Discord

 講座が終わったら、Discordのサーバーに招待されます。

zoomで発表したテーマを、改めて自己紹介用のスレッドに投げたり、自分が記事を公開するサイトのURLを貼り付けたりします。

一応、講座ではnoteが推奨されていましたが、自分の使いやすいものなら他のサイトを利用してもいいそうです。


③記事を書く

 ここからは己との戦いです。最初に書き上げた記事を倉園さんに朱入れしていただくので、生半可な気持ちでは臨めません。アドバイスを頭に浮かべながら、自分の決めたテーマの記事を書いていきます。

なお、倉園さんによる朱入れは1000文字までです。短くてもいいですが、長いほうが一層、効果を感じられると思います。制限を超えたとしても、1000文字で区切っていただけます。もりもり書きましょう。


④共有

 書き上げたら、

「noteに投稿した記事のリンク or 他サイトに投稿した記事のリンク」

または

「noteに下書きで保存した記事の共有リンク」

をDiscordの共有用スレッドに送ります。

リンクはいつ送ってもいいですが、朱入れのスタートは何日からと決まっています。始まるまで、文章の見直しをするといいかもしれません。


⑤朱入れ

 リンクを送ったら、書いた記事をコピペして、倉園さんが朱入れをしてくださいます。複数の記事が投稿されていると、順番待ちが発生します。とりあえず待ちましょう。

待っている間に2本目を書くもよし、他の参加者さんの記事や朱入れを読んで、文章力の差に打ちのめされるもよし、過ごし方は自由です。


⑥修正、投稿

 朱入れが終わると、Discordの共有用スレッドにGoogleドキュメントのリンクが送られてきます。リンクとあわせて、倉園さんから校正のポイントについて、いくつか具体例を挙げてもらえます。

このポイントがとても的確なのです。自分の文章に抱いている、漠然としたもどかしさの理由が、ここで分かると思います。

朱入れをもとに文章を修正して、下書き段階で送った人は投稿を、すでに記事を投稿した人は再投稿をします。


⑦コメント

 F太さんから、記事を読んでのコメントをGoogleドキュメントでもらいます。

F太さんからのコメントはすごく丁寧に綴られていて、なおかつ文章に散らばった文意もくみ取ってもらえて、とてもうれしい気持ちになります。

かつてのわたしは、表現者の方が、

「コメントうれしいです! 励みになります!」

みたいな発言をされているのを見ると、

「パフォーマンスなんだろうな〜」

などと、斜に構えた見方をしていました。

でも、自分の表現物に対して何か反応をいただけると、ものすごくパワーをもらえるのだと気づきました。伝えるって本当に大事だ。


⑧2本目以降

 2本目以降の記事には、倉園さんからのアドバイスと、F太さんからのコメントをいただけます。

反応をもらっているうちに、書き方の意識がすこし変わってくると思います。なんなら、最初に決めたテーマとは別のことを書きたい! って気持ちが湧いたりします。

書き方は自由です。自分のペースでどんどん書いていきましょう。


実際に書いてみたもの

 もしかしたら、わたしが普段どんな文章を書いていて、この教室に参加しようと決めたのか、気になる人が居るかもしれません。

なので、過去に送りつけたファンレの文面をここに載っけてしまいましょう。興味が無い人はリンクを踏まずに、そのまますっとばしてください。

実際に送った手紙の文面(noteの下書き共有リンクです)
※文中に出てくる役者さんの名前はイニシャルに、手紙の相手である俳優さんの名前は「あなた」に打ち変えています。他にもちょいちょい修正しました。でも、ほぼ原文そのままです。

すごく堅苦しくて、感情移入しにくい文章なのが、見て取れたでしょうか。なんだか読みづらいなあ、入り込みにくいなあ、とは自分でも思っていました。でも、どうやったらこの「読みにくさ」が解消するのか、ちっとも分からなかったのです。

それでは、このカチコチの文章がどこまでの変貌を遂げたのか、見ていただきたいと思います。


 講座で教えてもらったコツを意識して書き上げ、倉園さんに朱入れしていただいた記事が、こちらです。

しょっぱなから執筆テーマを大脱線した記事を書き上げてしまいました。

でも、最初と比べると、ずいぶんとやわらかい文章になったのではないでしょうか……? 修正したものを読み返したとき、あんなカチカチの文章が、ここまでやわやわになるものなのかと、感動すら覚えました。

 朱入れでは、こまかい文章の表現までびっちりと見てくれます。正直、こんなところまで朱が入れられるんだ!? と驚いてしまうくらい、本当にすみずみまで考えてもらえるのです。

あと、間違って使っていた文法とか、単語の意味なども丁寧に教えてもらえます。義務教育の国語が記憶の彼方にあったわたしには、とてもありがたかったです。

 自分の書くペースによりますが、1か月で書き上げられる記事の数は週に1本ぐらいだと思います。わたしは月に3本が限界でした。

2本目の記事がこちら。

3本目の記事がこちらです。

3本目にしてようやく執筆テーマに戻ってきました。それでも好きな作品については、深く掘り下げきれてない感じがします。精進あるのみです。


おわりに

 これまでのことをまとめていて、参加して良かったな〜と改めて思いました。

こういった参加型の講座を受けるのは初めてで、最初はすこし抵抗がありました。

1か月、ちゃんと継続して参加できるのかなとか、そもそも1本目を書き上げられるのかなとか、見ず知らずの人に自分の文章が読まれるのは怖いなとか、不安はいたるところにあったのです。

それでも、なんとかしたい気持ちが勝って、参加ボタンを押しました。

他の参加者さんの文章のうまさに愕然とすることもありましたが、同時に書き上げるモチベーションにも繋がりました。

 倉園さんの朱入れを読んでいると、溜まっていたもやもやが一気に晴れる感じがします。自分の文章の幅というか、枠というか、ずっと凝り固まっていた何かが、じゅわ~っと解けていく感覚がするのです。

この感覚は、動画を見るだけ、技法を読むだけでは絶対に分かりません。実際に自分の文章にメスを入れてもらわないと、味わえないと思います。

 ここで綴った体験は、ほんの一部です。書ききれないほどの学びがたくさん得られる良い講座でした。

10月もやっているようなので、気になった方はぜひ参加してみてください。(2022.10.1追記)2期の受付は終了しています。でもこれからも続くみたいです! 参加を考えている方は、倉園さんやF太さんのSNSをチェックしてみてください!



(2022.10.26追記)2期のレポート記事を書きました。



ここまで読んでくださってありがとうございます!もしあなたの心に刺さった文章があれば、コメントで教えてもらえるとうれしいです。喜びでわたしが飛び跳ねます。・*・:≡( ε:)