140730_3人でおつかい

我が子が嫌な思いをしているのを見たら、あなたならどうしますか? 見守る?飛んでいく?

娘がスイミングに通い始めて数か月経ち、祝日の振り替えで普段と違う曜日の授業を受けたときのこと。

いつもとは違うコーチに、見知らぬ子たち。

ちょっと不安そうな娘を送り出し、2階の観覧席からプールを見守っていると、すぐ後ろを泳いでいる男の子が娘にちょっかいを出し始めました。

水をかけたり、泳ぐ進路を妨害したり、後ろから背中をつんつんして来たり! 

娘は嫌がりながらも言い返せず、コーチも10数人の子供たちを1人で見ているため、特に気づいていない様子。

思わずプールサイドに行って、いたずらしている男の子の手をつかみ文句を言ってやろうかと、腰が上げかけましたが、“モンスターペアレント”という言葉が頭に浮かび、ぐっとこらえ、やきもきしつつ上から見ていました。


練習後、娘には「本当に嫌だったら頬をはたいてやってもいいんだからね!」と言い聞かせたものの、あまりに悶々としたため、翌日保育園の先生にぼやいたところ、

「それはよく我慢したねぇ。〇ちゃんも大変やったね。でも、逆にその子がなんでそんなことをしていたかの方が気になるねぇ。水泳を習う時間にそういうことをするのはなんか普段の生活に原因があるんだよ」、と言われました。

娘のことばかりであまり相手の子のことを考えていなかったため、「あっ、そういう考え方もあるんだ」、とちょっと冷静になりました。
 

今思うと、がまんしてよかったなと思っています。

娘はいやだったし、父も見ているだけでつらかったのですが、子どもの葛藤(かっとう)を奪わなくてすんだかなと。

人生いいことだけではありません。悪い経験も受け止め、次に進む強さが必要です。

小さな葛藤を日常で経験しつつ、いつか大きな壁を乗り越える力を得ていく。「転ばぬ先の杖」では、そのうち大ゴケしてしまいます。


“親”という字は「木の上で立って見守る」と書きます。

心配しつつ、子どもの成長を見守っていきたいなと思います。
(もちろん、ここぞっ、て時の手助けも大事です)  
 〔14/4/21記す〕

#主夫な八百屋の子育て日記 #主夫 #子育て日記 #子の葛藤 #親の葛藤 #転ばぬ先の杖 #親という字

※父子の物語が気になったらこちら⇒すず辰マガジン②

サポートしたいと思ってくれた方へ 八百屋ですので、来店いただけたり、宅配セット「店主の勝手にセレクトセット」を注文いただけるとうれしいです。