あくやくれいじょうにっきbn

毎日描いたら褒めてくれるのいいよね

じいちゃんが、毎日日記を書く人だった。厳密に言うと翌日や翌々日に書いてる事もあったので、日記じゃないのかもしれないけど。確か24の時から欠かさず書いていたと言っていた。

そんな毎日書く事って何だろう? って昔は不思議だった。

限界田舎に住んでいたので、天気と、9年通い慣れて飽き果てた通学路と、複式なせいで二年同じことをやる退屈な授業と、内容は変わるけどしょせん箱の中の出来事なテレビ番組と、何一つ変わらない毎日で本当に倦んでいた。

だから、毎日変わりない何かを書きとめる事、それ続けるという事が苦痛だった。賽の河原積みのようだったから。

どうして書こうと思ったのか訊いたことがある。

当時のじいちゃんは戦時中で、ばあちゃんは二番目の子供を身ごもっている時だった。疎開した先がパラオという国で、すぐ近くに激戦地だったペリリュー島があり、いつ戦火が飛んでくるか、戦々恐々とした日々だったんだそうだ。だから、もし子供が生まれた時、日記があれば自分の父親がどういう人間だったかが分かるだろうと考えてつけ始めたんだそう。

すばらしいと思った。なんていい話だろうと思った。

でも、私にはそんな崇高な体験はないので、日記は続かないと思った。


今、ジャンプルーキーという所でマンガを載せている。

私のマンガはジャンプ向きではないし、ツールに慣れることを第一目的としていて、線は最低限の力で描くことを目標にしているので、次に繋がる事をしているかというとその力は弱いと言わざるを得ない。でも、今まで最底辺を彷徨っていた人間なので、まだ完結していないものでも一人二人と見てくれる人がいる事がとても嬉しい。

一日一枚更新する、という目標を掲げた。

前述のように私は何かを毎日コツコツとやるという事を本当に嫌っていたので、何をやるにもスケジュールというものが上手く機能していなかったけど、そんな事ではこの先何か大きなことをしようとしてもそれを成し遂げる事などできないと理解した。そして私は、どんなことでもやってみて出来なかったという物事は今までなかったので、とりあえず克服したいとかそういう事を考えず、それこそnoteをつけようと思ったくらい軽い気持ちでやってみることにした。

始めて4日目くらいの時に、体調を悪くして寝込み、翌日の分も描き上げることが出来ず、二枚分の負債がたまってしまった。これは早めに立て直さなければいけないと思って、なんとか3枚分が更新できた時に思った。

少しずつでも毎日やるのは、一番楽に目標を達成できる方法だ。

同人誌の〆切前に一日12ページ×2.5のペン入れして、そこから2日で仕上げて表紙も描いて入稿した経験があるけど、翌々日まで寝込んだ。そんなこと、これから体力が落ちていく一方の身が何回耐えられるだろうか。早々に結論は出ている。無理だ。

ちょっとずつでも毎日やる事が大事なんだってこの歳になって知った。遅っっっせぇぇぇぇぇぇぇぇって思うけどまぁ知れたのでよかった(ポジティブ)

続けば慣れるもので、最初は一枚更新するのにひいひい言ってたのが、今では3枚はいけるかな? と思うくらいには描けそうになってる。

千里の道も一歩から、は本当だった。


noteはちょっとこの記事書くのに時間かけすぎてうっかり毎日は続かなくなってしまったけど、投稿するとヨッシャーってしてくれるのが嬉しい。

褒められて人は成長するのだ。軽率に褒めてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?