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自分を愛せない奴が、人から愛してもらえると思うなよ

この1ヶ月の人生最大級のピンチ、多分『いつまでそのままでいるの?』っていう事を気付かせる為の、『もっと自分を大事にしなさい』っていう神様からの最終警告だと思ってる。
今思うと、多分そのサインは2年前くらいから、自分の内側から出ていたんだと思う。だけど、私はその声を無視して走り続けたから、もう外からのエネルギーでしか私に気付かせられなかったんじゃないかなって。

音楽は好きだけど、活動を頑張れば頑張るほど、破滅的で自分の事を嫌いになっていった。毎日何かしていないとっていう強迫観念みたいなのがあって、休むという事がいつの間にか怖くなって、体を壊す事でしか休む事が出来なくなっていた。


その最初の警告は恐らく、声帯結節という形で現れたんだと思う。私は強制的に休まざるを得なかった。でもそれは私の焦りを駆り立てた。だから、活動が出来るようになってから私はすぐにワンマンライブを組んだ。

だけど、思うように歌えなくて、チャペルでのワンマンライブを終えた後にまた声が出なくなった。そこで新しい病気が発見されて、治療をせざるを得なかったのが2回目の警告。去年の10月まで治療が続いた。(とかいって、今年の初めに悪化してまた治療してんだけど。。)

実は公に出来なかったんだけど、今年の4月末にも、また全く声が出なくなってしまったの。今回ばかりは病院の先生も本当にやばいって感じだった。

『もしかしたらこのままの状態で声帯が固まってしまうかもしれない』

そう言われて、緊急処置を施してもらった。
その時の私は、本当にやばい状態なんだなってそれしか理解出来なくて、感情が追い付かなくて、涙も出なかった。
一週間で奇跡の回復を遂げたのだけど、声帯が硬くて閉じなくなってしまい、ある一定の音域が全く出なくなっていた。(リハビリで治したので今は大丈夫)

これが私の内側から出ていた3回目の警告。


それでも私は走り続けた。
神様は、もう、私の内側からの警告では、私を止められなくて、だから、外からのエネルギーで私に最終警告を見せてきた。それが今回全くお客さんが集まらないっていう人生最大のピンチ。

先生に何度も相談した。『なんで今の時期にライブをやろうと思ったの?』って聞かれて、私はその電話をした時に、ライブを見に行った話をした。『やっぱり生の音に触れる事で心動かして貰いたいんですよね』って話したら、先生

『彩香ちゃんは自分の心を動かしていたかったんだね』

って。

実は今年に入ってから、ふと頭をよぎったの。何で自分の為に歌ったら、ライブをしたらいけないんだろうって。その誰にも言えなかった気持ちを正直に先生に話したら、どんどん涙が溢れてきた。

『彩香ちゃんはお客さんの為お客さんの為は出来るけど、自分は?』

って。
ずっと言えなかった。元はと言えば、ただただ音楽が、歌う事が好きで歌っていた。ダメになりそうだった自分の心を救いたくて歌っていた。

それがいつの間にか、音楽は人に評価されるものになっていて、そんな答えは世間が納得してくれなくなって、音楽活動する事に意味を求められるようになっていた。勿論、誰かの為に、誰かの人生の糧になりたくて歌っていた事に嘘はない。だけど、そこに自分の事、全く入れられなくなっていたの。


活動頑張れば頑張るほど、私は私を嫌いになったし、自分が自分である事を音楽の中でしか見つけられなくなって、休む事が出来なくなっていた。だから、今回私が音楽活動してる意味あんのかなって、無くなったらどうなるのかなって思った時、私は音楽でしか自分を保てないどころか、それさえも危うくて、生きてる意味さえ見失いそうになった。



『いつまでそのままでいるの?』



こんな自分は嫌だって心の底から思った。
私は、私の何かを変えないと次のステージには上がれない。それが何なのか。


“ 自分を、大切にする事 ”


不思議だよね。私は私が嫌いになっていくのに、“嫌いな私”をみんなに勧めるのは私なのだから。そんなおかしな話あるかって。


自分を大事に出来ないってどういう事なのか、今回はそれをまざまざと見せつけられた。自分を大事に出来ないと、人を大事には出来ない。自分をちゃんと満たしてあげないと、何かを人には与えられない。だから私はこれから、全力で自分の事好きだった時の自分を取り戻しにいく。
そもそも、何故こんなに自己肯定感が下がってしまったのか、それは今まで一度も話す事のなかった摂食障害が一つ原因だってのも、今回のピンチが見せてくれた。


自分の事、好きじゃない人が、自分の事大切にしてる人がどう映るのか、それも私の身近な人で見せてくれた。
その時思ったの。自分の事好きじゃないって悲しいなって。そして、自分の事大事に出来る人がどんなに美しかった事か。


変わりたい。もっと音楽を通して色んな世界を見たいし、見せたい。それには、私に音楽が無くなったとしても、私はそのままで価値ある人間なんだって思える心を持つ必要があるよ。どのくらい時間がかかるか分からないけど、それまでは、少しくらい自分の為に歌ってもいいと思うの。


自分を大事にするって事は、自分の大事な人を大事にするって事。それが今回、一番気が付かなくてはいけなかった事なんだと感じてる。

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