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風を感じて

「夏の匂いがする‥‥」

こんにちは、りんです。
最近、細野晴臣さんに興味を持ち、iTunesで「YMO」や「はっぴぃえんど」を聞いています。お気に入りは、『風をあつめて』です。
CMでしか聴いたことがなかったのですが、フルで聞くとなんとも心地よい音色で、穏やかな気持ちを堪能できます。

そんな今日は、風の話。

みなさんは、風のにおいを感じたことありますか?
私はよく風のにおいを感じることがあります。

日常的に吹く風にも感じますが、
特に、季節の変わり目は、次に顔を出す季節のにおいが風にのってやってくるのを感じます。
そして季節の変わりを知らせる風は、毎年同じにおいがする気がします。

その風が吹くと、まだ肌寒くても「そろそろ夏が来るな」と思って、春の思い出を振り返りながら、心を夏へシフトしていきます。

風のにおいは、幼い頃に見た保育園の花壇や、青空、夕焼けにのびる影、おばあちゃんの手の感触など様々な風景や、感覚の記憶を蘇らせてくれます。
だからか、私は風のにおいを感じると、春と夏は健やかというか、しなやかな気分で全身が満たされます。秋や冬は季節の終わりだからか、哀愁を感じます。

特に今まで、家族や友人に季節のにおいについて共有したことはありませんでした。なんなら、心の中で「風のにおいを感じられるのは、私の特殊能力かもしれない」と淡い期待を持っていました(笑)

ですが、大きくなるにつれて周りで「夏の匂いがする」という声を、よく聞くようになりました。「なんだ、みんなもわかってたんだ」と嬉しく思う反面、自分の特殊能力ではないことを残念に思いました。

それと、風のにおいは心に余裕がなかったり、疲れている時には感じないということが最近わかりました。なぜなら、私自身、成長するに連れて、風を感じる機会が減るようになったからです。自粛期間中、久しぶりに風が吹く感覚を味わうことができました。

6月。みなさんは夏のにおいを感じましたか?
もしかしたら、梅雨のにおいかもしれません。
今私の部屋を通った風は、小学生の頃、お昼に祖父母の家でワイドショーを見ていた記憶を思い出させてくれました。窓から差し込む光や座布団のひやっとした感触も一緒に。

風が、私の人生においてしおりの役割をしてくれているのかも知れません。
大人になっても、ずっと風のにおいを感じていたいなと思います。










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