東大の大学院を受験しました

この記事は昨年書いたものです。久しぶりにnoteを開いたらほぼ書き上がった状態で下書きの中に残っていたので、今後の受験生の参考になるかもしれないと思い投稿します。

東京大学大学院学際情報学府 学際情報学専攻先端表現情報学コースを受験し、無事に合格という結果をいただくことができたので受験の記録をメモしておきたいと思います。

自分について

僕は現在東京大学工学部に在籍しています(2019年当時)。大学院ではデザイン系の研究室に進みたいと思い、所属している研究室がある大学院にそのまま上がるのではなく違う学部を受験しました。そのため、半分内部生で半分外部生のような立場での受験だったと思います。

受験した大学院について

受験した学科ははじめに述べたとおり学際情報学府 学際情報学専攻 先端表現情報学コースです。学際情報学府は文系/理系の学科があり、僕の受験した先端表現情報学コースにはHCIや都市工学、機械工学、デザインなど様々な分野の先生がいます。

出願まで

学際情報学府では出願の際に研究計画書と自己推薦書および推薦書を提出する必要があります。研究計画書は1ヶ月強かけてアイデアを何度も練り直して準備しました。周囲の先輩方に見せ、フィードバックをもらっては改善する作業をたくさん繰り返したことで後悔のない研究計画書を提出することができました。
この研究計画書は詳しい人に見てもらうことが非常に重要で、その点、志望する研究室に友人がいたことや周りに相談できる人がたくさんいたことはラッキーでした。ここで多くの人に手伝ってもらわなければ合格はなかったのでお世話になった周囲の方々には非常に感謝しています。

英語は東大が実施するTOEFL ITPを受けるか、TOEFL iBTかIELTSまたはTOEICのスコアを提出することができます。僕は先に受験したTOEFL iBTのスコアを提出しました。スコアを提出する場合、受験を申し込んでからスコアが利用できるようになるまで割と時間がかかるのが予想外だったポイントで、もう少し早めに準備しておけばよかったなと思っています。

出願準備は余裕を持って始めたつもりでしたが、締切ギリギリまで修正作業を続けました。郵便局で発送したあとに受験票返送用の封筒に住所を書き忘れたのに気が付き、郵便局に戻って中を開けさせてもらい修正するというハプニングもありました💦

筆記試験について

筆記試験は必答の数学と、機械系・電気系・都市工学系・文系問題の専門科目から選択できる選択問題の計2問を解答します。

僕は工学部ですが、理系科目にかなり苦手意識があったので筆記試験がいちばん緊張していました。数学は線形代数・微積分・常微分方程式の教科書の演習問題をたくさん解いて、ピカピカの1年生の頃に勉強した内容を復習しました。
工夫としては勉強が偏らないよう、なるべく全種類の数学を毎日少しずつやるようにしていました。また去年から問題形式が大きく変わり、参考になる過去問が少なかったので、入試直前は出題形式の似ている総合分析情報学コースの過去問を解いていました。
本番はとても緊張していたせいもあり完答に至らない問題もありましたが、できるだけ自分の考えたことを解答用紙に残すよう努力しました。

専門科目は機械系・電気系・都市工学系というざっくりとした分野の中からそれぞれ1問ずつ出題されます。ひと学科の分野から1問ずつしか出ないので的が絞りづらいように見えますが、個々の問題の難易度はかなり低めなので自分の学科でやった内容の基礎を広く浅く復習し、過去問を繰り返し練習することで対応できました。

筆記試験の難易度は工学系研究科や情報理工学系研究科に比べれば低いですが、受験者の約1/3の人数が落とされていたので、他に比べて簡単だと侮らずに筆記の勉強をしてよかったと思っています。

面接について

面接はプレゼンテーション7分+質疑応答で、願書と一緒に提出した研究計画書の内容を改善したもの及び自己アピールをプレゼンしました。慣れない英語での発表ということもあり、スライドと原稿をきちんと準備して面接に臨みました。
しかし、面接官の先生方からの質問に対する応答がボロボロになってしまったので、終わったときの後味は微妙でしたが、努力を認めていただけたのか合格者の掲示の中に僕の受験番号が並んでいました。

おわりに

合格という結果で院試を終えることができたのは、出願準備や試験勉強、プレゼン準備に協力してくださった先輩・友人・先生など数多くの方々のおかげです。大学院でも感謝の心を忘れずに頑張っていきたいと思います。

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