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どれだけいい作品を生み出しても不安は絶対に消えない。

タイトル通り、ですが。

先日、なんとか小説を描き上げ、完成させ、コンテストに無事エントリーしました。

ただ、無事応募完了できたのもつかの間。

恐怖。不安。緊張。プレッシャー。

が、頭と体の中でぐるぐると。もう胃もキリキリしてしんどいですわ(笑)

試合前のスポーツ選手ってこんな感じなのかな、なんて思ってしまいました。(まぁ、私の場合、もう試合には出場してしまっているのですが)

まぁ、とーーーにかく、不安で。不安で。不安で。

で、一体何が不安なのかという話なのですが。

(ここからちょっとコアなお話になりますので、軽く読み流していただければと思います)

私が今回応募したのは「BL小説コンテスト」なんです。

BL、いわゆるボーイズラブというジャンルのお話です。

少し前まではかなりニッチなジャンルではありましたが、最近だと「おっさんずラブ」とか「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」とか、地上波ドラマでもこのBLジャンルが取り上げられ、徐々に広がりを見せつつあります。

で、一般的にBLというと「男同士の恋愛模様」を描くのがまぁ主流です。
男同士のイチャイチャラブだったり、くっつくくっつかないの応酬、すれ違いの後に晴れて恋人に!また、身体の関係が出来上がっていったり、と。そういうのがある種、BLの醍醐味だったりします。

ただ、私が今回書き上げた作品「青の罪人」は、そういう意味ではかなり邪道。孤独な青年と少年が出会い、少しずつ距離が近づいていき、そしてお互いがお互いにとってなくてはならない存在になっていく。そういう展開です。

……ただし、ただし。

この二人は、いわゆる「恋人同士」ではないのです。身体の関係どころかキスすらしていません。

でも、私なりにこの二人の関係の根底には、ちゃんと愛があると思っているし、彼ら二人にしか築けない唯一無二の深い深いつながりがある。そしてそういう二人なりのつながり方、お互いがお互いを愛す気持ちを「BL」と捉えています。私なりに。

ただ、先ほども書いた通り、一般のBL像からは少し外れたような作風になります。そこが私の作品の何よりのオリジナリティであると同時に、そこがなにより不安で。

読んだ人にとっては、あまりにプラトニックな二人だから「こんなのBLじゃねぇ!」と一蹴される可能性もあるわけなんですよ。えぇ。苦笑

できれば審査する方々には私なりに考えて描いた彼らの関係性、それをBLと定義している私の想いが伝わってほしい、と切に願ってしまいます。

……そう。もうここまでくると何をもってBLなのか、という話に帰着するのですが。

作者なりの「BL」の解釈も含めての、このBL小説コンテストなのかな、と思うことにしました。(ここまで掘り下げるともはや哲学じみてきますが。苦笑)

そして、もう最終的にはこれ。

どんなにいい作品でも
伝わる人には伝わるし、伝わらない人には伝わらない。

だから、もう、あとは読んでいる方に伝わることを祈るだけ。です。

ただ、こんなに不安になっても、こういうお話を書いたことに、私自身一ミリも後悔はありません。だって、私が書きたいのはそもそもBLではなく、そのもっと手前「この二人を描きたい」「この二人の人生を物語にしたい」そういう思いからこのお話は出来上がったので。書きながら「あぁ、これは(私にとって)BLだな」と思って、この作品を完成させていったので。

読んだ方の心に、何か少しでも心に残るものがあればいいなぁ、と。本当、願うのはそればかり。

コンテストが終わったら、ゆっくりプレッシャーから解放されて、肩の荷を下ろして、グダグダ過ごしてエネチャージするつもりだったのに。まさか、応募完了した後にこんな不安に見舞われるとは思いもよらなかったなぁ。苦笑

続きです↓
『ジャンル分けが難しい私の邪道な作風について』

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