嫌いな人は自分自身【1385文字】　#嫌いな人から学んだこと

「どんな人が嫌いですか？」

『嫌いな人』と言われても
『人』が『嫌いな』ので
どうやって答えていいか困ってしまった。

生物全般全てのモノ、特に人が嫌いなのだ。
もちろん自分自身も嫌いなのである。

むしろ1番『嫌いな人』は『自分』

自分程『嫌いな人』はいない。
自分勝手で、かまってちゃん
自己中心的で、人の話を聞かない。
喧嘩で負けても、口喧嘩で負けた事が
ないくらい口が悪い。

「お里が知れる」
なんて、言われても「お里」自体が
ガラが悪すぎて、全国的にも近付いては
イケナイ地域とさえ言われてて
苦笑してしまう。

人を見下し、聞く耳持たず。
「死ねよ」が口癖で態度も悪い。

世界は、自分の為にある。
自分が死ぬなら、全世界が壊れれば良い
とさえ思っている。

そんな私自身が、大『嫌いな人』だ。

そう、私が『嫌いな人』は私。
だから、消す事にした。
嫌いな人は消した方が、いい。
その方が、さっぱりする。

世界を消すには、大変だが
自分を消すならば自分一人でできる。

『嫌いな人』を消せると
思うとワクワクしてきた。

・服毒
・飛び降り
・首吊り
・一酸化炭素中毒

今、手元にある物で
できるのは、このくらいだろうか？

・焼死
・溺死
・刺殺
・感電死

は、痛そうなので外した。
やっぱり痛いのは嫌でしょ。
うむ。ここでも自分勝手だわ。


過去
腕まくりしたリスカだらけの腕の傷と
タバコの跡、服の中の痣が
生々しく残っている状態だった。
足の指は明後日の方向を向いていて
指も数本動かしづらい。

そんな自分が嫌で、風呂場へ向かう。

カミソリを手にして、いつもの様に
左手首に刃を当てて、左から右に
スライドさせていく。
赤い線がひかれる。
さらに追加で、斜めに入れていく。
前の傷が盛り上がって滑り悪い。

リストカットした手首を浴槽に入れて
「死ねる」と思っていた。
が、結局傷口が浅すぎて赤い入浴剤を
入れた湯船が出来上がっただけで
失敗した。


その後は、某高め濃度のアルコール飲料と
某スポーツドリンクのカクテルで
睡眠薬を大量摂取してみたが、
気づいたら病院だった。
【胃洗浄】という強制的に吐き出される
吸収されなかった液体達。
吐いた後、特有の胸焼けが残り
食道がジンジンと痛たんだ。

使った眠剤が、副作用で無意識に
行動するタイプだったのが原因で失敗した。


これならイケるかと、
紙に「有毒ガス発生中」と書き終わると
浴室のドアにガムテープで貼る。
人は嫌いだが、関係ない人を
巻き込むのは、流石に良心が痛む。

浴室で「混ぜるな危険」の表示の
液体をドバドバとブルーのバケツに
入れていく。
クッサッ！ヤバッ！

吐いた………。これ、駄目だわ。
ラリっている時じゃなきゃ
グッ！目が痛い。無理！
胃液が逆流してきた。

無理だった。
この状況で目張りもするんでしょ？
完全に手順を間違えてた。

もう、やる気がない。
とりあえず、バケツをひっくり返して
排水口に流していく。
きっと排水溝掃除には、なっただろう。

はぁ……。
吐いた疲れと失敗した気分で
落ち込むだけだった。失敗した。


結果『嫌いな人』から
『人は簡単に死ねない』と学んだ。

ただ、成功しなかったドジな
『嫌いな人』のおかげで、
noteに出会えたのだから
『ありがとう』くらいは
言ってあげてもいい。





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