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紅夜叉 #戦国時代の自動操縦  #毎週ショートショートnote


私は戦国時代の自動操縦機となった。

教授達は、幼い私を見て話し合い。
開発者が、私の体を調べ始める。
ペタペタと触り、撫で回されるのは
あまり気分がいいものではない。

大人での
自動操縦化の成果は
良いとは言えなかった。

自動操縦している際に
自我の強さが邪魔をして、
戦地で自らの命を断ってしまう事が
あったからだ。
思っていた以上の成果が出なく
教授達も困惑していた。

しかし彼らは
戦国時代の自動操縦機で
最強の戦国大名として
君臨していく事を望んでいた。

開発者として働いていた
兄の訃報を知った私は
兄の死を無駄に
したくなかった。
自ら自動操縦機として働く事を
志願したのだ。

大人とは違い
軽量な事と燃費の良さや
子供であることで
敵に油断が生まれる事が
利点となり
私は次々と制圧していった。


他の子供を採用しない事を条件に、
私は一人、戦地で戦った。


私は開発者として自分を犠牲にした
兄への願いを叶える為だけに
戦場で一人、赤く染まっていった。

紅の少女は、紅夜叉として名を残した。

【416文字】


#戦国時代の自動操縦  
#毎週ショートショートnote

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