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読書感想文「俺たちの箱根駅伝」池井戸潤著

こんにちは。
いよいよ関東も梅雨入りのようです。
蒸し暑いような、寒いような、
微妙な季節になりました。

この季節になると、なぜか
バッサリ髪を切りたくなるんです。

散髪しました!頭が軽〜い

さて、
久しぶりに、本をイッキ読みしました。

「俺たちの箱根駅伝」
池井戸潤

逆境からの大逆転、倍返し、友情、青春!!
妥協のない仕事!!
号泣しました!!!

箱根駅伝、今までちゃんと見たことありませんでした。
結果を見て、青学すごいねーとか言うぐらい。

…たいへん失礼しました!!!
今までの自分を悔い改めます!
学生さんたちが、いろんなものを背負って
自然や自分と闘いながら、
必死に走っていることを知りませんでした。

この本の主役は、2人います。
学生連合チームのキャプテン、はやとくん
テレビ中継の責任者、徳重さん

選手目線と、テレビ局目線の2本柱で物語が進みます。
内部のリアルな部分が見えておもしろいです。

例えば、
学生連合チームは順位も個人記録も残らないから(そうなの!?知らなかった!)選手本人がやる気なかったり。
テレビ局は、マンションの上に定点カメラ置かせてもらう交渉してるのね~とか、CMのタイミング難しそう!とか。

そして、選手はプレッシャーを抱えながら
激しい山道、海風の吹きすさぶ道を、ひとりで孤独に走ります。
タスキを繋ぐ!その一心で走ります。
孤独な闘いに打ち克てるかどうかは、
監督で決まる、
というか、
監督と選手の信頼関係で決まると思いました。

ここでハッとしたのです。

私のお師匠先生が、以前おっしゃっていたことを思い出しました。

「箱根駅伝の選手のお母さんは、声援を送っているけど、一緒に走ることはできないのです。
監督は、孤独なランナーの背中に
声をかけてあげることができるのです。」

ほんとそう!
テレビで見ますよね?
走っている選手の後ろから、監督が車でついてきて、何か声をかけています。

監督の声が、
「そんなんじゃダメだ!」
なのか、
「いいぞ!その調子だ!よく頑張った!」
なのかで、選手のやる気って相当違いますよね。

本作では、学生連合チームの選手と監督が、
最初はギクシャクしている空気から、
信頼し合える関係に変わっていって、
駅伝当日の采配に結実するのです。

さらに、
テレビ局の人たちも、ものすごく綿密な取材や、準備をして番組を作り上げていくのですが、
生放送なので、緊張感が半端ないです。
裏方さんとアナウンサーさんが、
お互いを尊敬し合い、チームになるのです。

そして真剣勝負は、圧倒的に説得力があります。
黙っていても伝わるものがある、
それがスカッとしました。

ちなみに、連合チームが何位でゴールしたかは、
ネタバレになるので控えます。

私の仕事は、頭痛治療家です。
頭痛専門の整体院をやっています。
治療中は、患者さんの監督です。
頭痛の道を一人で走る孤独なランナーに
声をかけ、応援することができるのです。

治療中はつねに生放送(?)、
失敗したーと思うこともあるけど、
頭痛が改善したり、気持ちが楽になったりすると、お互いにうれしいです!

池井戸潤さんのインタビュー記事を読んだら、
作品の構想から出版まで、10年もかかったそうです。
それだけ心をくだき、取材を重ねて、ようやく完成した本。
それを2〜3日で読んじゃって、すみません。
存分に楽しませていただきました!

読書で目と首が疲れたら、お風呂でゆっくり温まって血流回復しましょ~

全国に広がる頭痛治療家の日だまりショットネットワーク

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