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満員御礼 下北沢B&Bトークショー

ウェイウェイ!昨日のトークイベント、ご来場頂いた皆様誠に有難うございました。週始まりのあんな夜遅くまで。お客様にもスタッフの皆様にも感謝感謝です。芸術新潮の伊熊泰子さん、Yahoo!ライフマガジンの秋吉健太さん、誠に有難うございました。

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伊熊さんの「馬蝗絆」という器にまつわる物語が面白かった。享保12年(1727)の文献によると、もともとは平清盛が中国から贈られたもので、その250年位後に足利義政が所蔵した茶碗らしい。その時に「なんかこれ底にヒビ割れあるやん、交換してちょ」と中国に送り返したところ「いやー、こんな上等なもの今の時代には無いですわ、まあ、ホチキスで留めて送り返したれ」と当時のホチキスみたいなのがピピピと打たれて返ってきた。普通怒るとこでしょこれ、破損だよ。ところが、「ホチキスがバッタみたいに見える!新しい!」「馬のおしりにバッタがとまってるみたい!かわいい!」というので、価値が高まり今では国宝という…当時の現代アートだったんだろう。

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これ、室町時代のことを江戸時代の学者が書いた話だからね。どこまで本当かわからないのよ。でもそういう、時代時代のロマンを想像させてくれるところもアートの面白いところだなと思った。ちなみに器の実物を見た伊熊さんは感動で体温が上昇して風邪が一晩で治ったらしいよ。魔力かな?

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素晴らしい作品は時代を超えて残る。目の肥えた人から人へちゃんと受け継がれる。その中でおもしろハプニングが起こることもある。美術館級のアートって、どれもひとつひとつ物語があるんだろうな。

対し私はと言うと、極めてプライベートな出来事を見つめて制作することが多い。私の作品は私の告白である。ただ、自分のことを話したいんじゃなくて、同じ立場にいる人たちの代弁をできるようになりたいと最近思うようになってきた。おこがましいけれども。

今の時代だからこそ生まれてしまう悩みを真剣に見つめたい、これが私の原動力のひとつだ。それが新しさになるかはわからないけれど、この時代にこういう女性たちがこんな風な思いを抱えていた、そんな物語がつくれたらいいな。

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私は作品を通じて「生きながら生まれ変われる」ことを証明したいのです。そのためには「命のありか」と「心のありか」を解き明かさなければなりません。2020年は自分の子宮の音を録音する予定。いつか子宮コンサートを開きたい。頂いたサポートはそれらの研究費用とさせて頂きます!