マガジンのカバー画像

日記

21
日記や展示の告知です。
運営しているクリエイター

#現代アート

日本美術解剖学会でお話します

来月、1月12日(日)に学会でお話をさせて頂きます。 ポスターかっこいいー!!! 私のお話するテーマは「内臓を描く」、です。 一般の方もご入場頂けるようですので、ご興味ございましたらぜひ。 拒食症。 死ぬほど食べたいのに太ることが怖くて食べられない。 ならば小腸を食いちぎって栄養を吸収できない肉体にしよう。 私があの頃死んでいたら、そんな幽霊になっていたはずだ。 「拒食と自爆」 紙、鉛筆、木炭

表参道スパイラルで1点展示中です

年内最後の展示のお知らせです。今週末、12/15(日)まで表参道スパイラルで髪の毛の作品を1点展示中です。 左の作品は2015年に制作したもので、服薬中の副作用で細くなってしまった髪の毛を使用しています。今回出品する右の作品は、断薬後に生え変わった髪を使ったもの。髪の毛は死滅細胞ですが、こんなに生まれ変わるんだな、という発見がありました。心なしか右のヒトガタの方が元気に見えます。 病を乗り越えて育ち、役目を果たして抜け落ちた髪。そこに生への執念と軌跡を見つけ、作品名を「道

瞬殺のジクレー

大阪のイベントが初日を迎え。 限定10部のジクレー(版画)は開店前に並んで下さったお客様で完売だったそうです。お迎え頂いた皆様ありがとうございます。SNSで気にして下さった遠方の皆様もありがとうございます。 もうちょっと部数を増やすべきだったかという思いもありつつ、10部限定にしたのには理由がありまして。転売がバンバン起こることを避けたかったんですね。 自画像ならまだしも、モデルさん(今回だと先生)の肖像がすぐにフリマサイトやオークションサイトに出るのは、傷つくしすごく

情熱のジクレー

ここまで長かった... ずっと出したかった初めてのジクレーが発売されます。私のジクレーを作りたい思いを受け止めてくださったYohji Yamamotoさん、阪急うめだ本店さん、心から感謝申し上げます。 「山本耀司先生の肖像・地平線」エディション10 耀司先生のお顔は、今までの御礼をお伝えしたい気持ちで描きました。NHKの番組内で耀司先生が若手の方々を眺めながら「(ああやって一緒に働く姿を眺めるのが)好き」という意図のことをおっしゃっていて。そうやってチームでものをつくる場

情熱のジクレー職人

ジクレーとは、高性能のインクジェットプリンターで印刷された限定版画作品のことです。 今って、自宅のプリンターで十分きれいにプリントできるじゃないですか。だから、ちょっと紙や印刷が良くなるだけで自分でやるのと変わらないんじゃん、と思っていたんです。 大間違えだった!! 何が一番違うかって、ジクレー職人の存在です。 もうね、持ってる目が違う。 ぱっと見完成度の高いジクレーなのに、職人さんに言われてみてよく見るとマゼンタ色のつぶつぶが散らばっているの。あるいはちょっと全体

満員御礼 下北沢B&Bトークショー

ウェイウェイ!昨日のトークイベント、ご来場頂いた皆様誠に有難うございました。週始まりのあんな夜遅くまで。お客様にもスタッフの皆様にも感謝感謝です。芸術新潮の伊熊泰子さん、Yahoo!ライフマガジンの秋吉健太さん、誠に有難うございました。 伊熊さんの「馬蝗絆」という器にまつわる物語が面白かった。享保12年(1727)の文献によると、もともとは平清盛が中国から贈られたもので、その250年位後に足利義政が所蔵した茶碗らしい。その時に「なんかこれ底にヒビ割れあるやん、交換してちょ」

世界一クリエイティブで世界一自信が無い国、日本

Adobeが行った「どこの国が一番クリエイティブか」という調査で、日本はダントツ世界一に選ばれている。米国、英国、ドイツ、フランス、日本の18歳以上の成人約5,000人中34%が「日本が一番クリエイティブである」と回答したのだ。すごくない? ※画像はAdobeからお借りしました にもかかかわらず、日本人で「自身をクリエイティブだと思う」と回答した人の割合はたったの13%。5カ国中最も低い結果。エ―!! この自信の無さだよ!この自信の無さが北斎の名作が海外に買われていって