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失ったものを取り戻すのは案外大変(2)

前回につづいて、今回も私の「今」を書きたいと思います。前回は筋肉や筋力について書きましたが、今回はやる気と仕事について書きます。

私のやる気の低下は
突然やってきた。

noteに何度も書いていますが、私は燃え尽き症候群みたいなもの、コロナによる生活の変化や体調の問題から、やる気が失くなってることに、ある日急に気づきました。早いもので気づいてから、かれこれ数年が経とうとしています。

最初はうつかな?と思ったけど、面白いとか、美味しいとか、行きたいとか、そういう気持ちは普通にあるんです。以前と変わらず、そういうものはゲットしているし、行きたいところには行っています。

横になっているとかでもないし、病的に元気じゃないとかではないから、うつじゃないと思っています。死にたいとか消えてしまいたいとかいう気持ちもないですしね。

具体的にどう変わったのかというと、以前はやりたいことが自然と湧いてきて、それを実行するにはどうすればいいか?みたいなことを始終考えていたけど、そういうことがなくなりました。あとは、物を作りたい!というような、創作心がなくなりました。人とも会いたいような、会いたくないような感じかな。

最後のあたりは、ややうつっぽいかな。新しいことにトライする気がないだけ~という気がしなくもありません。逆にいえば、今までやっていたことは、普通にできることが多いかな。創作もの以外は。

五十肩がひどい中、一家で引っ越しをしたら、その作業で腱鞘炎、テニス肘、野球肘になってなかなか治らなかったこと、とりあえず治ってからもすぐちょっとしたことで、再発してしまうことで、やる気がそがれてしまったり、毎日の家事だけで精一杯になった現実はあります。

腱鞘炎やテニス肘の状態で、細かい手作業をやろうなんて思えなかったですね…。老眼も進んでしまったから尚更かな。細かいことをするのが嫌だし、とにかく疲れる。

それは老眼になった人や、腱鞘炎になった人の多くが感じることのようです。

やる気を出したいと思っても
どうにもならない時はある。

起きている状況に対して、とりあえず原因はあるので、やる気が低下してしまっていても、仕方ないともいえます。痛みがひどかった期間は、そんなことさえ考えられなかったし。

ただ今は痛み自体はもうないし、私やる気がないな~いつからかな~なんて考えられる状態だし、そろそろやる気を出したいと思うようになりました。人生は有限、そろそろやる気を出さないと、どんどん時間が流れていってしまうぞ!と。

ただ、どう頑張ってみてもやる気が出ないんです。たぶん焦るから、余計空回りしちゃうのかも…。

元気だった頃に聴いていた曲を聴いたり、よく行っていた場所に行ってみたり。でも一向にやる気は出ません。

学生の時、よく先生が「お前ら、やる気を出せ!」とか言ってたけど、出ないものは出ないんです。出し方があるならば、教えて欲しい
くらいです。

幸せといえば幸せなんだけど
見えない圧力にやられる私。

日本という国は、仕事をしていないと居心地が悪い。今は子育てしてる人さえ働いてる。だから、とりあえずおばあさんではない私に対して、当然のように「お仕事は?」と聞いてくる。

私の子どもは全員成人して働いています。今は昼ごはんを食べに帰ってくる子がいるから、私は毎日昼ごはんと夕飯を作っています。

引っ越す前のコロナ前は、昼間はみんな出払っていたから、昼ごはんを作る必要性が低くて、私はスズメベースや、居場所活動に専念していました。それがコロナ到来で一転しました。

私はスズメベースを休んで家にいることになりました。子どもが仕事を辞めたり、テレワークになったりしたので、私は昼ごはんを作るようになりました。私が家にこんなにいるのは、子どもたちが学校に通っていた頃の、夏休み以来のことでした。

突然再来した、子どもとの夏休み状態の中で、自分の生活を見直したり、人生の大事なポイントを考え直すことになりました。

私は問題がある家庭で育ったので、小学生の頃からずっとできるだけ外にいる生活をしていました。だから、子育てが大変で外に出られなかった期間以外は、家にいる時間が少なかったんです。そんな私が家で過ごすことになって、家で過ごすのもいいものだな!と初めて思うようになりました。

そう思った時はまだやる気があった時なので、ZINEみたいなものを作ったり、各種手芸もしていて、家事と創作で毎日が過ぎていきました。

そんな気づきや思いがある日々があり、やる気の急落や体調不調がきて、引っ越しがあって、やっと体調がましになったのが今なんですが、仕事をしていないのは非国民なのかも~という見えない圧力がいつでも私にはあって、仕事をするか?!という思いが終始ついて回るんです。

痛みはなくなっても、筋力低下はなかなかよくならないし、すぐ腱鞘炎やテニス肘になってしまう私は、すっかり体力や体調に自信がなくて、本当に働けるのか?と、どうしても思ってしまうんですけどね…。

あ~びっくり!私はシニア。
そして仕事内容にも驚愕。

まぁ働くとなると求人情報を見ますよね。え~っと、50代って求人情報上では、完全にシニアなんですよ。下手すると40代もシニアっぽく書かれてる。

よく考えたら、定年退職が60才や65才なんですよね。とすると、50代って役職ついちゃってたり、退職直前の年齢。そりゃシニアかもね!と思いました。

転職だって、異業種を希望する場合は35才が区切れ目、45才過ぎたら同業種でさえ転職が難しい…と言われていたことを、急に思い出しました。働くか~とか、軽く考えていたことを恥ずかしく思いました。もちろん資格や経験があれば、50代でもウェルカムな職種はあります。でも私には何もないんです。

暗い気持ちになりながら求人情報を見ると、やりたいものの多くは「20代30代が活躍しています!」という文句がついてる!

ダメだこりゃ。

じゃあ「50代が活躍しています!」とか「シニア大歓迎!」と書いてあるものは~というと、大半が清掃系と介護系です。どちらも体力勝負の肉体労働系。最初見た時には、頭の中が混乱しました。シニアとそれらが結びつかない。

40代で何かしらの衰えを感じて以来、年々ボロボロになっていく自分を感じて、50代になってからというもの、その速度が増したというのに、これから肉体労働?!

しかも私の場合、体力にも体調にもいまひとつ自信がない…。

若いうちに勉強や資格取得を頑張っておいた方がいいよ!というのは、こういうことか!!と今さら思いました。あぁ今から資格取る?いやいや、そんな記憶力ありませんよ。よく知る俳優さんの名前さえ「あれ、あの人」状態ですもん。

そんな求人情報の中で、私がギリギリやれそうな肉体労働といえば、皿洗いかな~と思い、応募するか悩み中です。70才まで働けるらしい(笑)

最後に…。

とかいいつつ、他にできることを考えています。皿洗いはやれても週2日くらいなんじゃないかと思うんです。それ以上やると、家の昼ごはんと夕飯が作れなくなりそうだし、また腕がやられる気がするから…。

だったら、何かもっと無理なく長く続けられる、独自なことがないかな~と思っています。

まぁなかなか難しいけど。

なにしろ1年経つのが早いから、おちおちしてると死んでしまうかもしれないし、やれることはやっておきたいです。でもお金を取るのが本当に苦手で、そこの辺だけは催眠術でもかけてもらいたいくらいです。

とりあえず「基本的に家にいる」という状態から、「外に行く時間を持つ」ようにして、やることを考えています。

ただ以前と変わったところは、「私は何がやれるんだろう」から「私は何がしたいのかな」になったところかな。何をするにしても、のんびりはしていられなそうだから、とっとと答えを出したいと思います。

マルシェの活気はいいですね~


東京三鷹生まれの三鷹育ち。自分の居場所を求めて富良野、京都、東京多摩地区を転々としたのち三鷹に戻り、以降ずっと三鷹に在住。2016年2月、本好きと、長く続いた居場所探しの経験を活かし、地元でゆるい感覚のまちライブラリーをスタート。ひっそり人好き。地域クリエイター。