2023年度 阪大 編入試験
基礎工学部情報科学科数理科学コース(合格)の体験談です。
阪大もあまり体験談を見かけなかったので、詳しめに書いていこうとおもいます!
電通の体験談の記事に言いたいことはほとんどまとめてしまったので、編入について知りたい方はそちらを先に読んでください。この記事は読み物的に読んでください☆クソ長編です。
試験内容
1日目の集合時間は英語の試験が始まる前の20分前です。
試験会場はどの最寄り駅からも遠いので時間に余裕をもって出発します。
試験会場は看板が出ています。
受験者はピンクのリボンをつけます。つけたままモノレールにのる悲劇。
英語
9:00~10:30
2024年度編入試験(来年の編入試験)からTOEICまたはTOEFLで換算だってよ!!!
あと一年早ければ…(´・ω・`)
一応感想を述べます。
激難です。
阪大は一般入試の英語の長文の難易度が非常に高いと言われていますが、それと同程度だといわれています。
和文英訳もあります。東大とどっちが難しかったかな…。試験問題は忘れましたが、東大はヒント多めでアカデミックな内容、阪大はヒント少なめの意外とできない英訳だったと思います。「貧弱なインターネット環境下では音質が低下する」って英訳できますか?(今年の編入試験問題より)
数学
11:00~13:00
難!!!
それでも近年易化しているといわれています。
大問3つで、
1問目は微分方程式。まず一般解をもとめて、そのあと解の不定定数を境界条件から求めるとか。
2問目は線形代数や行列。証明問題がよくでていたのですが、今年はなかった。
3問目は確率です。今年は小問が7つぐらいでて、2くらいまでは健闘した。あとは捨てた(小声)
それでも何かしらは埋めました。
参考書は小寺平治先生の「微分積分」や「線形代数」おすすめです。
編入の黄色い本や白い本に載ってる基礎工の問題難しすぎません???
お昼をまたぐのでおなか減る。
物理
14:00~15:30
難易度 年による!!!
大問3つで、力学・電磁気学・熱力学です。
学科によって2問選択か全問解答か指定されます。
数理科学コースは2問選択です。
選択だからといって最初からその範囲を勉強しないというのは危険思想です。3つのうちどれかは難易度破壊級(言い過ぎ・どの大問かはランダム)の問題がでるので、まんべんなくできるようにしておいた方がいいです。
今年は、力学で、棒の中心からずれたところを固定したときの、棒の固定位置まわりの慣性モーメントを求めたり、棒の角振動数が最大になるときの固定位置の中心からのずれを求めたりしました。問題集によくある問題まんまな気がしました。
電磁気は E × B drift のよくある問題がまんま出ました。磁場と垂直に電子を打ち込むアレです。
この問題はめっちゃ得意な問題だったので物理は結構とれた感じがします。
大問1で積分範囲間違えたのでどこまで部分点もらえたかは分かりませんが…
ちなみに熱力学はよくわからなかったので真っ先に捨てると決めました。
熱力学は割と得意なのですが、もし賭けてたらやばかったと思います。
※試験問題って貼っていいのでしょうか?貼れそうならあとで貼ります。
専門科目
16:00~17:30
専門科目の筆記試験の有無は学科によります。翌日の口頭試問にまわったり、筆記試験があったりします。数理科学コースは筆記試験があります。
2022年度の試験から形式が変わって、微分方程式、複素解析、フーリエ解析、確率統計の融合問題が2問出題の1問選択になりました。
融合って、半々ずつ出るのではなくナチュラルに溶け合っています。
今年は微分方程式×フーリエ解析or複素解析×確率統計の組み合わせでした。
以前はこんなんできるか!!みたいな難易度(己の不勉強故)だったのですが、去年今年は割とできる(ただし計算量が膨大)な感じでした。ぎりぎり時間内には終わった。
5時過ぎるので疲労がピークになります。
勉強法は、マセマの微分方程式~複素解析~フーリエ解析~確率統計をやっておくことでしょうか?以前の問題もこの中くらいから出ていた気がします。
全部やるのはしんどいですが…(←やってない人)
筆記試験がすべて終わると疲労で何もできなくなります。先に試験が終わっていた友人に数学の問題の解きなおしを恵んでもらい入眠。
面接
2日目は10時集合です。
昨日と同じ試験室で待機。
時間になると各コースの先生が呼びに来ます。
この時荷物を全部持って棟を移動したり階段を下ったりしたので、スーツケースはホテルで預かってもらった方がいいです!
自分の番になるまでまた待機。
阪大の面接は試験の出来が悪かった人は短いという噂がありましたが、少なくとも今年の数理科学コースでは全員きっかり20分でした。
受かる人は受験票を手渡しされることもありませんでした。
待ち時間はスマホを触ってよかったので、卒研の内容をまとめたり数学の言い訳をできるようにしていました。(結局言い訳はできなかった)
聞かれたことは、志望動機とか卒研の内容とか…
数理科学コースのHPを見るとわかるように、研究グループがあるので、どの分野が面白そうか聞かれました。
あと、前日の専門科目の問題を見せられて、できなかった問題について訊かれたりしました。
面接の合否にかかわるというより、学生に正しく数学を理解してほしいという数学者の心(?)を感じました。これが口頭試問だったのかどうかはわからない。
ちなみに面接の形式は、控室の監督の先生を除く数理科学コースの先生ほぼ全員 VS 自分 の構図でした。圧迫面接ではないが、迫力面接。ボコボコにされることはなく、他の先生がフォローしてくださったので爆死することはありませんでした。
受験者の人数によりますが、私はお昼ごろ終わりました。大阪は暑かった。
注意事項
4月ごろに郵送で出願書類を請求しなきゃならない
願書に貼る証明写真の大きさが微妙に小さい(26mm×32mm)
証明写真機にもサイズが無かったので、適当に大きさ加工して貼った。
試験と試験の間に30分空くが、試験回収にめっちゃ時間かかるので休憩時間はほぼないと考えてよい
試験が夕方まで続くため非常に疲れる(令和6年度から英語の試験が無くなるので今後どうなるか不明)
駅から遠いが徒歩30分くらいで着く
近隣にホテル無い(電車orモノレール移動必須)
モノレールあるのがいいですね!
面接当日の朝の過ごし方でおすすめなのは歌うことです。
どきどきがちょっとまぎれます。
試験を思い出しながら書いていますが、あのときは大変だったけどなんか楽しかったな~って今になってみれば思えますね~(追懐が早い)本当に大変だったけど…
試験から早2カ月、一転して課題に忙殺されている日々の時間を縫いながら、
名古屋編につづく
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