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ペン先角度調整可能な万年筆なんてものがあったとは。

 キャップ式万年筆を何本か買ってローテーションして使っているものの、なんだかんだキャップのロック部の摩耗が早く、2年前買ったペリカーノアップのキャップがガタガタになってきました。
そんな時、東急ハンズ名古屋の文具売り場を久々にうろついて新商品を見かけてしまったので、購入。

セーラー万年筆のTuzu。手持ちにセーラー万年筆製が少なかったはずなので、購入。

パッケージ

複数のパッケージが用意されているらしいのですが、東急ハンズ名古屋ではこの紙パッケージでの提供でした。このままプレゼント用包装にもできるとの謳い文句。確かに。

表面。しおりをイメージしたんだろうか?という絵柄の外箱。
裏面。ペン先が描かれ、まっすぐ伸びたリボンが万年筆のボディを模している。

開封

中身は、カートリッジ、説明書、認定証、中箱。

中箱を開いてご対面。
色はリファレンスカラーじゃなくて、クリアブルー。
限定色商法にやられた。

本体

寸胴じゃなくて、真ん中が膨らんでいる感じ。クリップはシボみたいな加工の樹脂をかぶせた独特の質感。

ニブはM。
グリップはシボみたいな加工がされています。形は三角っぽい持ち方万年筆系の軸。

しかも、最初からコンバータ刺さってるんですよね。つまみが黒でいいのならこのまま使い始めればよし。他の色を所望なら買ってみましょう。
セーラー万年筆はコンバータのつまみの色が選べるので。

キャップ内部は色都合で分かりづらいですが二重構造。いわゆる乾燥防止の機構ですね。
しかし、キャップのロックが硬い。プラチナ万年筆のプレピーみたいな感じで割れたりしないかちょっと不安。

目玉ギミック

本体には金属のリングがついていますが、

これを緩めて、

グリップを上げると、回転可能になります。
グリップ内側に歯車みたいな溝があって、本体側の突起で角度固定してるわけですね。

あとは好きな角度でグリップを戻して、

金属リングを締めれば、自由な角度で固定できます。溝固定でありフリー回転ではないです。
ペン先が回転可能というより、グリップ回転可能じゃね?ですが、なんせ公式の謳い文句がペン先回転可能なので気にしてはいけない。
これによって、持ち方にクセがある人だとか、左利きの人にとって使いやすい角度で書けるとのこと。万年筆はペン先の角度が紙に対して正しくないとインクが出ないことがあるので、グリップを調整して角度を合わせれば書きやすいとのこと。
右利きに限ればそもそも持ち方を正せばいいじゃんとか言ってはいけない。

筆記

装填するインクはペリカン4001ブルーブラック。
コンバータを操作しインクを装填。
ボディを戻す。

ペン先角度をデフォルトに戻して、インク装填。

ニブの穴まで浸せばインク吸入できる構造になっており、その通りにやればグリップなどが汚れません。セーラー万年筆お得意のやつ。

書いた感想ですが、さらさらとした書き心地。なめらかな書き心地の新ペン先を謳っているだけあります。
ハイエースとかあの手のカリカリ感はない。かといって、インク量の多さですべらせているとかではなさそうです。
なお、ニブの角度が独特で、書くときは本体を寝かせ気味に持つ必要があります。なので、万年筆を使ったことがあるとかえって違和感がありますね。

所感

持ち方万年筆タイプで角度変更可能、書き心地があまりカリカリでないあたり、ボールペンからの移行を意識した万年筆かな、という印象。ボールペンと同様に使えるということではなく、ボールペンから気軽に乗り換えて感動してほしいとかそんなメッセージが込められている感じです。その辺は公式サイトの謳い文句通り。
なおボールペン版もあります。そっちはグリップ回りません。ボールペンでグリップ回してどうする。
持ち方万年筆タイプのグリップ、ボールペンのラインナップを用意、あと、だいたい5千円くらいの値段からして、Lamy Safariを意識してる感じがしました。

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