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ミニトマトのオーナーになって「都市農業×オーナー制度」の可能性について考えてみた。

「ミニトマトのオーナー」とは?

令和5年6月18日㈰ 晴れ
冨澤ファームさん(東京都三鷹市・北野)が主催する「ECO VEGE SALON(ミニトマトのシェアファーム)」の開園式に参加しました。

ミニトマトのオーナー制度についての説明会

概要

これは、ミニトマト 1セット5株のオーナー(※)になると令和5年8月10日㈭まで自分の株は収穫し放題というものです。

(※1)1セット=5株。5株単位で複数のオーナーになることも可。
(※2)1セット=4品種。「なかなか食べる機会のない高級品種ばかり」
(※3)1セット=5,000円(税込)
(※4)8/11(金・祝) 早朝にトマトの片付け。閉園。
(※5)お申し込みは コチラ から

オーナーになるメリット

① お得
どこで買ってもミニトマトはまぁまぁお高いですよね。

私はトマト好きなので直売所でよく買うのですが、1袋に中玉が3個入っていて300円とかです。
(スーパー等で買ったらもっと高いと思います。)

1株でどのくらいのミニトマトが収穫できるか想像できれば、けっこうお得だな💡ということも想像できそうです。
(ミニトマトの消費量によりますが。)

② 体験
家族や友人たちとシェアすることで、畑で一緒に収穫したり、採れたてのミニトマトを一緒に食べたりを体験できます。

採れたての完熟トマトは美味しすぎて、スーパー等ではもうきっと買えなくなってしまうと思います✨

③ 簡単&楽チン
ミニトマトは成長が早くて、自分で育てようとすると水やりの他に誘引・芽掻き・雑草取りなどの管理作業がなかなか大変です。

冨澤ファームさんの場合、こうした管理作業をスタッフの方たちがしてくれて、収獲に適したタイミングになるとグループラインで「そろそろですよー」とお知らせをもらえるので、オーナーは収穫に行くだけです。

「きら~ず」という珍しい品種のミニトマト

④ 応援
自身や家族の健康、環境保護、食料自給率などへの関心が高まってきていることもあって「なるべく地産地消しよう」「地場産のものを食べよう」という方たちは肌感覚でも増えてきています。

こうしたオーナー制度に参加することで、自分たちが得して楽しんで、それがそのまま生産者を応援することになり、ひいては環境保護や食料自給率などの課題解消に少ーーしだけど貢献できているのではないか、自分にも無理なくできるSDGsなのではないかと思ったりします✌

「都市農業×オーナー制度」ニーズはある!

地方では「棚田のオーナー制度」の人気が上昇しているようです。

私が参加している新潟県十日町市の棚田のオーナー向けのイベントもとても人気で、募集の告知が始まるとわりと早く定員に達してしまいます。

一度参加したオーナー達がリピートするだけでなく、連れてくるご家族・友人たちが毎回増えていくので、定員に達するスピードがどんどん早くなっている感じです。

私自身も来月にまた友人たちと一緒に棚田オーナー向けのイベントに参加します。
(今年4回目の新潟県行き)

↓令和5年5月20日に参加した田植えイベントの様子↓

でも、都内の生産者がオーナー制度を採用しているのはあまり聞いたことがありません。

なんでかな?🤔

生産者がオーナー制度を採用するメリットはザっと考えただけでも下記の通り。

① 生産量に比例しない売上の確保
都市部は農地面積が地方と比較して小さくて収穫量が多くない上に、農地面積は年々減少し続けているので、生産量に比例しない売上があった方が良いのではないでしょうか。

肥料や資材等などの物価高騰もまだまだ止まりそうにありませんし、販売価格に転嫁するのも難しそうですね‥。

② 生産物のクォリティに左右されないファンづくり
品種改良が進むにつれて、品質で突出したものを生産するのは難しくなっているということは生産者の方たちからよく聞く話しです。

それではどこで差別化を図れるかというと、「(消費者が)自分達も一緒につくった」という共感性・ストーリー性じゃないかなと思います。

③ 集客しやすい
農業体験イベントの人気が高くなっていますが、地方よりも都内の方が集客しやすいのではないでしょうか?

私は都内在住なので、新潟県に行くのにいつも新幹線に乗ってます。

私の自宅から徒歩圏内にある冨澤ファームさんが始めた「ミニトマトのオーナー制度」にはぜひ成功して頂いて、後に続く都市部の生産者が増えてくれたら良いのになぁと、、
都市農業の1人のファンとして思います。

課題もある!

自分がミニトマトのオーナーになり、周囲の方たちの反応も見て「都市農業×オーナー制度」へのニーズはあるな!と改めて感じたのと同時に課題もあると思いました。

① どれくらい収穫できるのか想像しにくいし、断言できない。
ミニトマトを自分で栽培したことがない人にとって、1株でどれくらいの収穫量が期待できるのかをイメージするのは難しいかもと思います。

収穫量は天候次第だったり、同じ畑の中でもどの株を選ぶかによっても変わってくるので、生産者も聞かれても「これくらいです!」と答えるのはきっと難しいでしょう。

② 必ずしも「お得!」とは言い切れない。

それでも「普通に購入するよりもたくさん収穫できる筈だからお得!」と判断して参加する方も少なくありません。

物価上昇が止まらず家計の厳しさが増すばかりのこのご時世、、
やはり「お得!」へのニーズは大きいです。

でも「お得!」に魅力を感じて参加する人は、もしかしたらがっかりして終わるケースもあり得るのかなと思います。

③ 収穫に行けない。。
皆さん、忙しいですものね。
「そろそろ収穫に来てください」とアナウンスを頂いても、多分、なかなか行けないなぁ…と心配する方は多かったです。

④ 実は「応援したい!」というニーズが大きい💡
でも生産者は「応援して!」と自分から言いにくい…。
新潟県十日町市の棚田オーナーの話を聞いたり、ミニトマトのオーナーにお誘いした人たちの反応をみたところ、、
「自分たちが得して楽しむ延長上に、生産者への応援があり、ひいては環境保護や食料自給率等の課題解消への貢献もある」というのは多くの人にとって魅力的なのだなと改めて感じました。

でも、それを生産者が自ら訴求するのは心理的にハードルが高いようです。

今日の晩ごはんはミネストローネ

今日(令和5年6月26日)、私がオーナーになっているミニトマトで収穫できたのは6粒でした。

令和5年6月26日に収穫したミニトマト

なので直売所でトマトを買ってミネストローネをつくりました。

ミネストローネ

青い実と花がたくさんついているので、もうすぐ大豊作が訪れるのはほぼ間違いなし!😋✨

①ミニトマト0626-23
②ミニトマト0626-23



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