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寒雀

大寒から立春にかけての期間は寒さが厳しい季節です。

人は寒いと服を着込んだり火などで暖をとってしのぎますが、野鳥たちは膨らませた羽毛に空気の層を閉じ込め、自らの体温で温め寒さを凌ぎます。その姿はまんまるで可愛らしいです。厳しい寒さを凌ぐための行為を“可愛い”というのもなんですが、ぷくっと膨らんだ姿はやはり笑顔を誘います。

スズメも寒さを凌ぐため同じことをします。それを『ふくらすずめ』と言ったりしますが、大寒から立春にかけての季節は特別に『寒雀』と言ったりします。もともとは食鳥としてのスズメをそう呼んだそうなのですが、今では二十四節気、大寒の頃の『季語』になっているそうです。

また、スズメにとって食べるものが少ない冬の季節は、長年の隣人である人に食を求め近づいてくる傾向があります。それはとても愛らしく親しみやすいものです。外出する際は『寒雀』をみて心を温めましょう。

それではまた。


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